新型「MIRAI」遂に発売 究極エコカー
トヨタ自動車が6年ぶりに、水素を燃料とする新型の自動車を発売しました。菅政権が2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を打ち出す中、クリーンエネルギーとしての「水素」の活用に一層期待が高まっています。
トヨタが6年ぶりにフルモデルチェンジした新型「MIRAI」は、「究極のエコカー」とよばれる水素燃料電池自動車です。今回のモデルチェンジでは、日常的に使いやすいデザインに変え、乗車定員も4人から5人に増やすなど、一般的な乗用車としての利用を目指しました。
また、燃料を満タンにした時に一度に走れる距離は、これまでより約3割延び850kmとなっています。
水素燃料電池自動車は、水素燃料と空気中の酸素の化学反応で発生した電気を使いモーターを動かします。その際、二酸化炭素は発生せず水だけが排出されます。
現状では水素を車に充填する「水素ステーション」の整備が進んでいないことなどから、初代「MIRAI」の昨年1年間の国内の販売台数は600台程度にとどまっています。
トヨタは9日に発売した水素自動車を海外でも展開し、来年以降、燃料電池車の生産台数を昨年に比べて10倍にしたいとしています。