トヨタ 水素燃料車「MIRAI」発売
次世代のクリーンエネルギー「水素」の活用に期待が高まる中、トヨタ自動車は6年ぶりに、水素を燃料とする新型の自動車を発売しました。
トヨタが6年ぶりにフルモデルチェンジした新型「MIRAI」は、「究極のエコカー」とよばれる水素燃料電池自動車です。水素燃料と空気中の酸素の化学反応で発生した電気でモーターを動かすため、二酸化炭素は発生せず最終的に水だけが排出されます。
しかし現状では、水素を車に充填する「水素ステーション」の整備が進んでいないことなどから、初代「MIRAI」の年間販売台数は600台程度にとどまっています。
そこで今回、日常的に使いやすいデザインに変え、乗車定員を4人から5人に増やすなど、一般的な乗用車としての利用を目指したということです。また、燃料を満タンにした時に一度に走れる距離はこれまでのおよそ1.3倍の850キロメートルとなっています。
一方で、水素自動車の普及には課題もあります。
前田執行役員「(水素業界)全体で流通コスト含めて下げていくことをしないと、まだまだ普及に向けての課題っていうのは大きい」
トヨタは、政府に対して水素ステーションの設置条件など水素が普及していく上での規制緩和を改めて求めました。燃料電池車を今後、海外でも展開し、来年以降、10倍以上の生産を目指す方針です。