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健康寿命を1年延ばす スマートシティが新ビジョン発表

2024年10月24日 7:00
健康寿命を1年延ばす スマートシティが新ビジョン発表

全国各地でさまざまなスマートシティが開発される中、神奈川県藤沢市にあるスマートシティ=Fujisawa SST(FSST)は23日、住民の健康寿命を1年延ばすことなどを柱とした新たなビジョンを発表しました。

スマートシティとは、ICT(情報通信技術)などの新技術やデータを活用して社会、経済、環境の側面から暮らす人たちにより良いサービスを提供する地域のことです。

FSSTは10年前の2014年に街作りが始まり、およそ1000戸の住宅、商業施設、健康施設、などで構成されています。住民一人ひとりにIDが付与され、各住宅の電気の使用状況など各種データを一元管理・活用できるデータプラットフォームも導入しています。

23日発表された今後10年のビジョンでは、使用する再生可能エネルギーの割合を60%以上とする、AIやドローン、ロボットなどにより暮らしの安全を強化する、災害対策として飲料と食料を7日間分確保するとしています。

さらに健康の分野では、2034年度までに住民の健康寿命を1年延ばす(24年度比)としています。そのために、慶応大学の湘南藤沢キャンパス研究所が中心となり、未病対策や先進技術を活用したリハビリの実証プログラムを作っていくとしています。

また、健康維持と向上のためにアプリの開発などで日本テレビ、ミズノ、TISも新たに参画します。

FSSTは藤沢市と包括連携協定を締結し、連携を加速するとしています。スマートシティをめぐっては政府も支援を強化し予算措置を行っていて、2024年度は宮城県から沖縄県まで34か所のプロジェクトを選定しています。