西武池袋本店休業で街は…取締役会で売却決まる 老舗百貨店が大きく変わる?“200億円以上”かけ改装も
百貨店「そごう・西武」の労働組合は31日、ストを決行し、旗艦店である西武池袋本店は全館休業しています。中継です。
通常ならそろそろ仕事帰りの利用客でにぎわう時間帯なのですが、31日は店のシャッターは閉まったままとなっています。
百貨店としては61年ぶりのストということで、様子を見に来る人や戸惑いの声もありました。
「夏休み最後でっていうのもあって、どうなってるのかなと思って来た。本当に全部閉まっててびっくりしました」「全部シャッターで閉まってて、店がないから何にもない感じがして、ちょっと寂しかった」
西武池袋本店は労働組合のストライキで、きょう1日、全館休業しています。
また店の付近では、そごう・西武労働組合の組合員らおよそ300人がデモ行進を行ったほか、店の前でビラ配りをして「西武池袋を守ろう」などと訴えました。
そごう・西武労働組合 寺岡泰博中央執行委員長
「この先永遠に(お客さまに)迷惑をかけることがないように、きょう1日だけ本当に心苦しいですが、ご理解いただきたい」
――百貨店としては61年ぶりのストライキということですが、なぜストライキにまで至ってしまったのでしょうか。
実は31日、ストライキが行われているさなか、そごう・西武の親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは臨時の取締役会で、4年連続で赤字となっているそごう・西武を、外資系ファンドに売却することを正式に決めました。
売却後は、家電量販店のヨドバシカメラが、西武池袋本店の前面に入ることになっています。
セブン側は、そごう・西武の事業も雇用も維持されると説明してきましたが、具体的にどうなるのか、詳しい説明がなされないまま、売却プロセスが進められたことに組合が反発し、ストに至ってしまったということです。
――売却が決まったということですが、あす以降、ストライキの状況、そしてお店の営業はどうなるんでしょうか。
ストはきょう1日だけということで、あす以降は通常営業に戻る予定です。ただ、あす以降は親会社がファンドになります。
ファンド側は早速、31日に声明を出し、ヨドバシホールディングスと組んで、西武池袋本店などを200億円以上かけて改装するとしていて、老舗百貨店が大きく姿を変えることも予想されます。