「給料変わらないのに」不安の声も 大手コンビニ“春の値上げ”
原材料価格の高騰、輸送コスト上昇などを受けて、大手コンビニでは「春の値上げ」が相次いでいます。「コンビニが欠かせない」という人からは「正直お給料が変わらないのに、色々食品とかが上がるのは結構厳しいのかなと」と不安の声も聞かれました。
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5日午後8時半ごろ、東京・江戸川区にあるコンビニエンスストアからは、仕事帰りとみられる人が、たくさんの商品が入った袋を持って出てきました。コンビニの前にいた男性に、晩ご飯を聞くと――
毎日コンビニを利用するという会社員(30代)
「ななチキとサラダとかデザートとか、夜のお菓子とか」
「コンビニ飯」が多い中、毎日コンビニを利用するというこの会社員は、ある不安を明かしました。
毎日コンビニを利用するという会社員(30代)
「(コンビニで毎回)1000円~2000円くらい買う。色々値上がっているので、財布には厳しいですね」
「値上げの波」がコンビニにも訪れています。ファミリーマートでは5日から、値上げが始まりました。東京・新橋で、小腹がすいたという新入社員に話を聞きました。
週2回以上コンビニを利用するという新入社員(22)
「スパイシーチキンです。ファミチキより安いチキンが、スパイシーチキンというイメージだったんで、ちょっと我慢して、スパイシーチキン買うことが多かった」
この新入社員が「安さ重視」で買っていたファミリーマートの「スパイシーチキン」が、145円から160円に値上げされました。5日から、その他のコロッケなどレジ横に並ぶ店内調理の揚げ物10品目が、税込み価格で3%~12%の値上げとなりました。
さらに、セブン―イレブンも今月初旬から順次、弁当・麺・総菜類の一部など60品目を、「税抜き価格で2%~15%程度値上げする」と発表しました。
既に、ローソンでは3月上旬から、おにぎり・パン・サラダなど50品目を、税込み価格で2%~14%値上げしています。
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会社員(20代)
「え!高いと15%まであがっちゃうんですか?やばいですね」
学生(20代)
「えー弁当はしんどいな。コンビニ使わなくなるかも」
会社員(40代)
「(コンビニだけでなく)全体的に高くなっている。正直、お給料が変わらないのに、色々食品とかが上がるのは、結構厳しいのかなと」
食料品、日用品、そして電気代の価格高騰が相次ぐ中、コンビニ各社も値上げとなりました。
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ファミリーマートで、ある男性が購入したのは「ファミチキ」でした。
会社員(20代)
「僕は、やっぱりファミチキが一番好き。やっぱりおいしいです」
ファミリーマートで一番人気という「ファミチキ」は、これまで通り、税込み180円のままに価格を据え置くことになりました。ただし、今後、価格改定を行う予定ということです。
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大手コンビニで相次ぐ「春の値上げ」。値上げの理由について、コンビニ各社ともに、原材料価格の高騰や、輸送コストの上昇などをあげています。
(4月5日放送『news zero』より)