東京電力HD、経常損益、純損益ともに赤字 4~6月期決算 燃料費の上昇など影響
東京電力ホールディングスは、今年4月から6月期の決算について、燃料費の上昇などの影響で経常損益、純損益ともに赤字となったと発表しました。
東京電力は、今年の第1四半期(=4月から6月期)の決算で、ロシアのウクライナ侵攻に伴う火力発電所の燃料の高騰などの影響を受け、経常損益が489億円の赤字となりました。
また最終的なもうけを示す純損益は、特別損失として福島第一原発事故に伴う損害賠償費を252億円計上したことなどから、670億円の赤字です。
次の期以降の今年度の業績予想は、燃料価格の高騰などが続き収支が厳しくなると見込まれ、算定が困難として未定としています。
電気料金の値上げについては、上限が設けられている一部の家庭用料金プランで9月分で上限に達しましたが、「現時点で見直しは検討していない」ということです。
一方で工場などの事業者向けに提供している「高圧」と「特別高圧」の料金プランについて、値上げを検討しているとし、具体的な内容を9月末までに固めるとしています。