「レベル3」の自動運転とは?記者が体験
世界で初めて「レベル3」の自動運転機能を搭載した市販車、ホンダ「LEGEND」に記者が実際に乗って運転してみました。果たして「レベル3」の自動運転技術とは?
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世界で初めて市販された「レベル3」の自動運転機能を搭載したホンダ「LEGEND」。
自動運転の技術には5段階のレベルがあり、「レベル1」「レベル2」はあくまでもドライバーの運転を支援するものでした。「レベル2」の場合にはハンドルから手を離して運転する「ハンズオフ」が可能ですが、運転の主体はドライバーであり、前方など、周囲を監視し続ける必要があります。
一方、「レベル3」の自動運転は、一定の条件下ではあるものの、運転する主体は、ドライバーではなく、システムになります。そのため、ドライバーは動画を視聴するなど車の前方から視線を外す「アイズオフ」も可能になっています。
記者「今レベル2の機能からレベル3の機能に変わったということですね。自動運転機能が作動するとこのように画面が出てきて映像を見ることができます」
システムが運転の主体になっているレベル3。しかし、それでも、緊急時にはドライバーが対応する“責任”はあります。そのため、ドライバーが動画などを視聴していたとしても緊急時には、クルマから発せられる警告音に従ってすぐに運転に戻れるような態勢を取っておく必要があります。
また、自動運転中に携帯電話を手に持って使用することなどは法律上は可能とされていますが、ホンダとしては、緊急時にすぐに運転に戻ることが難しいため推奨していません。では事故が起きた時にはどうするのでしょうか。
本田技術研究所・杉本洋一さん「事故は様々な要因で起こるので、司法当局が捜査して最終的に判断するが、(事故の責任は)1件1件具体的に調査しての結果となると思います」
ホンダは、このLEGENDをリース契約で100台限定で発売し、自動運転技術のさらなる向上を図っていきたいということです。