「減らす」「増やす」来春入社採用で二極化
来年春入社の新卒採用で、採用人数を「減らす」企業と「増やす」企業の二極化が起こっていることが日本テレビと読売新聞社のアンケートでわかりました。
全国の主要101社への共同アンケートで、来年春入社の新卒の採用を今年の入社より「減らす」としたのは21社で、去年に続き全体の2割を超えました。一方で採用を「増やす」企業は今年入社より増加し、採用が二極化しています。
コロナ禍で業績が悪化した運輸や観光業は大きく採用を減らし、銀行や保険も採用数減少が目立ちました。反対に、株高などを受けた証券や電機、インターネット関連などで業績が堅調な企業は採用を拡大します。
中途採用については「増やしている、または今後増やす予定」とした企業が40社にのぼりました。専門技術をもつ人材が求められていて、デジタル人材は63社、脱炭素化推進に向けた人材は34社が中途採用で確保するとしています。
また、採用の方法についてはコロナ禍2年目でオンラインの活用が定着しました。オンラインと対面をどの程度重視するか尋ねたところ、「同程度併用する」が43社と一番多く、「オンラインを重視し、オンラインのみで内定に至る場合もある」とする企業も22社にのぼっています。