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もうすぐ母の日…コロナ禍での贈り物は?

2021年4月27日 20:37
もうすぐ母の日…コロナ禍での贈り物は?

来月9日は「母の日」ですが、ギフトをそろえる都内の百貨店は通常の営業ができない状態です。また、贈り物の定番・カーネーションが今年は品薄のおそれが出ています。

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母の日の贈り物といえば、定番はやっぱりカーネーションです。その6割ほどが輸入品で、中でもコロンビア産が最も多いといいますが…。

フラワー オークション ジャパン 切花部・市橋彰歌さん「作付け量が減っていて、入ってくる量も減っている」「コロナの影響で人が動けなくて。コロンビアで」

新型コロナや天候不順の影響でカーネーションの入荷量が減少。来月9日の「母の日」を前に、品薄、高値となるおそれが出てきたというのです。

フラワー オークション ジャパン 切花部・市橋彰歌さん「母の日はカーネーションだと思うが、ほかにもいろいろお花はあるので、そういうのも交ぜながら、いろいろなお花を使っていただけたら」

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何を贈るべきか例年以上に迷ってしまいそうな今年の母の日。SNSにはこんな声が…。

SNSの声「デパート閉まっちゃうと困る」「百貨店閉まるから急きょ買いに行った」

ところが27日、都内の百貨店を訪ねると、コロナ禍の母の日の提案として、スカーフとマスクのコーディネートの提案をしていました。今や“生活必需品”のマスクなどの小物類。同じく“生活必需品”食品を扱うフロアでも、牛肉で花びらをあしらったデコレーションケーキに、マグロやサーモンなど人気のネタを使った“食事系”ケーキを用意しています。営業ができる“生活必需品”売り場に限られますが、実は「母の日ギフト」を販売しているのです。

大丸東京店 企画担当・古澤幸紀さん「ご提案したかった商品はもっともっとたくさんあるんですけども、断腸の思いで休止。だからこそ、営業できる売り場の商品、しっかりとお客さまにお届けするのが最大の責務だと思っています」

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2年連続“母の日商戦”と重なった緊急事態宣言。都内にあるホテルでは…。

グランドプリンスホテル新高輪 マーケティング戦略・富樫麻衣さん「こちらが母の日の宿泊プランの客室でございます」

ゆったり過ごせそうなスーペリアツインに宿泊。客室に届けてくれる「カーネーションケーキ」で、感謝の気持ちを伝える“母の日限定”のプランを販売しています。不要不急の外出自粛を求められる中ですが…。

グランドプリンスホテル新高輪 マーケティング戦略・富樫麻衣さん「全客室にはバルコニーがついているので、フレッシュな環境で“おこもりステイ”をお過ごしいただければ」

外出はホテル内の庭園を散歩するくらい。感染対策をしっかりと意識して立てたというこのプラン。母の日の大事な思い出づくりにホテルを利用してほしいという気持ちに変わりはないといいます。

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何を贈ればよいかますます悩む今年の母の日のプレゼント。

SNSの声「今年は手づくり肩たたき券でも渡すか」

「肩たたき券」はさておき、“手づくり”も選択肢のひとつ。食品メーカー「キユーピー」が今年の母の日に提案するプレゼントが…。巻いたレタスをグラスにさし、生ハムをクルクルと巻いてお花の形に。さきほどのレタスにその生ハムやミニトマト、コーンなどをトッピング。母の日に渡す花束に見立てた「ブーケサラダ」の完成です。

キユーピーはホームページで約15種類の「ブーケサラダ」のレシピを公開。できあがった「ブーケサラダ」はドレッシングをかけてそのまま食べることができます。

キユーピー 家庭用本部 調味料部・宇田川敦子さん「今年の母の日は外出せずにおうちで過ごされる方も多いかと思います。つくるところも(家族で)一緒に楽しんで、食卓も華やぐブーケサラダを楽しんでいただけたらと思います」

気持ちがこもっていれば、どれもがうれしいプレゼント。それはコロナ禍の母の日であっても変わりません。