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メガバンク3社決算 資産運用など堅調

2021年5月17日 22:31
メガバンク3社決算 資産運用など堅調

金融大手のメガバンク3社の決算が出そろいました。各グループとも貸し倒れに備えて多額の与信費用を計上した一方、資産運用ビジネスなどの分野や企業への貸し出しは堅調に推移しました。

「三菱UFJフィナンシャル・グループ」が発表した去年4月からの1年間の決算は、最終利益が前年の47%増となる7770億円となりました。グループが出資するアメリカの「モルガン・スタンレー」の業績が好調だったことや、国内の証券業務などが利益を押し上げました。

また、「みずほフィナンシャルグループ」も最終利益が4710億円と前年を上回りました。新型コロナの影響で企業向けの貸し出しが増加したことや、投資信託販売の手数料収入などが増えたことが増益の要因です。

一方、「三井住友フィナンシャルグループ」は最終利益が前年比1911億円マイナスの5128億円と減益になりました。資産運用や海外証券のビジネスが堅調に推移し、従来の目標を上回りましたが、融資先の倒産などに備える費用が収益を圧迫しました。

各グループとも、新型コロナの影響により引き続き厳しい経営環境が続くとしながらも、今年度の業績予想については増益を見込んでいます。