×

コオロギ、植物性の肉…環境負荷少ない食を

2021年6月3日 18:58
コオロギ、植物性の肉…環境負荷少ない食を

新たな「食」の技術が広がりを見せています。

 4月にオープンした『FOOD TECH PARK』。フードテックは「食」と「テクノロジー」をかけ合わせた技術です。日本初登場となる海外のブランドや話題のスタートアップが開発した環境負荷が少ない商品が並んでいます。中にはおつまみにもなるコオロギの商品も。

長谷部里紗記者「見た目は結構、コオロギの形をしています。さくっとした食感で、少しえびのような味がする気がします」

コオロギの商品の販売会社によると、世界人口が増え続ける中、将来の食糧危機を解決するための手段として昆虫食が新たな食の選択肢になるほか、牛などよりも生育時の温室効果ガスの排出量が圧倒的に少なく済むとしています。

一方、植物由来の原料のみで作られたカルビなどの代替肉のブースでは、タブレットによる説明動画が見られます。横にある噴射機からは肉の香りも体験できます。

長谷部里紗記者「いま香ばしい香りがしてきました。味の想像が膨らみますね。植物性とは思えないほどカルビのような見た目をしています」

『TWO』FOOD TECH PARK担当 小松美貴さん「こういった商品を食べることで、SDGsやサステナブルみたいな観点で自分が貢献できるんだとか、環境にも良くておいしいものがこんなにあるんだというのを、ぜひ発見していただける場になれば」

フードテックを所管する農林水産省によると、去年10月にはフードテック官民協議会が立ち上がり、すでに400以上の企業などが参加しています。現在は宇宙食、植物性食品、昆虫ビジネスなど8つのテーマに分けて、企業同士をマッチングする場づくりを進めており、新たな事業展開を目指しているといいます。

今後は新しいビジネスへの投資環境の整備や、新たな食に対する消費者の理解などが必要だとしています。

※FOOD TECH PARKの商品は定期的に入れ替わります