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男性の“育休”推進へ企業の対応は? 改正「育児・介護休業法」施行

2022年3月31日 20:21
男性の“育休”推進へ企業の対応は? 改正「育児・介護休業法」施行

男性も育休を取りやすくするために改正した「育児・介護休業法」の一部が4月1日から施行されます。企業には、相談窓口を設けるなどの環境整備が義務づけられます。働き方がどう変わるのかを取材しました。

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7か月間の育休中 野﨑聡司さん(38)
「楽しいですよね。寝落ちシーンが好きなんですよね」

野﨑聡司さんは現在、長男の碧くん(6か月)のため、7か月間の育児休業を取得中です。妻の練子さん(37)も4月末まで育休中で、夫婦で家事育児を分担しています。

長女を迎えに行くのは、野﨑さんの役割です。まだまだ碧くんに付きっきりになりがちな錬子さん。保育園に通う長女・めぐりちゃん(3歳)に目を配るのも、野﨑さんの役目です。

7か月間の育休中 野﨑聡司さん(38)
「(育休とって)よかったですね。産後の妻のサポートも一番近くでできましたし。どっちかが長女にいったり、長男にいったり、両方で片方見られるしね。それはいいと思います」

しかし、厚生労働省によると、令和2年度に育休を取得できた男性はわずか12%にとどまっています。制度はあるものの、野﨑さんのように実際に利用している男性が少ないのが現状です。

7か月間の育休中 野﨑聡司さん(38)
「(長女の時には)何か取りづらい雰囲気っていうのはありましたね」

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男性が育休を取りづらい状況を変えるため、4月1日から施行されるのが、改正された「育児・介護休業法」です。改正後、企業は育児休業の対象者に対して「休業制度」を個別に知らせ、「取得するか?しないか?」、その意向を確認する義務が生じます。さらに、研修の実施や相談窓口の設置など、取得しやすい環境を整備することなど、今までは努力義務だったものが、義務づけられる事になります。
       
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既にその環境作りに動き出している企業もあります。社員の男性比率が87%という昭和電工では…

昭和電工人事部マネージャー 荒博則さん
「当社の育児休業申出書になっておりまして 、こちらを上司から対象者本人に手渡しをする。上司から手渡しをされるということは 、『上司が育休を取っていいよ』と言ってるのと同じ結果になりますので 」

昭和電工では、育休を言い出しにくい雰囲気を解消できたことで、2020年度の男性社員の取得率は8割を超えたということです。

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積水ハウスが取り組んでいるのは…

育児休業取得予定 積水ハウス東京西支店設計課 伊藤壮祐さん(30歳)
「これが『家族ミーティングシート』です」

育休前に「昼食の支度」「片付け」など、家族でそれぞれ家事・育児の役割分担を細かくチェックできる「家族ミーティングシート」を導入しています。

育児休業取得予定 伊藤壮祐さん(30歳)積水ハウス東京西支店設計課
「意外とリストにすると(家事を)していなかったんだなっていうのが 、 改めて認識ができたのが発見 。もう育児のために休んでるんだって、自分を奮い立たせて、率先して家事・育児やろうかなって気持ちにはなります」

積水ハウスでは、育休を取るだけのイベントで終わらせないため、期間も1か月間以上にこだわっているということです。

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制度面の整備は進むものの、本当に男女共に仕事も育児も出来る社会になっていくのか?各企業の積極的な取り組みが求められています。

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