経済同友会は、自民党総裁選挙の候補者らに対して、明確にしてほしい論点を絞り込み、公表しました。

経済同友会は次の総裁候補者らに対して、「感染症対策」や「財政健全化」、そして原発を含めた「エネルギー政策」など５つの政策課題について、自らの考えを示すよう求めることを決定しました。

「感染症対策」では、緊急事態において国は国民の行動をどこまで強く制限すべきと思うか、考えを示すよう求めています。

経済同友会・櫻田謙悟代表幹事「全体最適を実現するための権限行使をする覚悟（を問う）」

また、経済同友会はかねてから、政府は支持率をあげるために目の前の人気取りの政策ばかりにとらわれ、財政健全化を先送りしているとして問題視してきました。そのため、日本をどのような国にしたいのか長期的ビジョンを求めています。

また、会議では、政府の政策会議に参加している経営者たちから、政策決定プロセスが、政官が用意した結論ありきの予定調和になっていると指摘する声もあがりました。

次の政権では、経済の現場とマクロの政策にかい離がないよう、総裁候補者たちに、「成長戦略策定の仕組み」や「民間セクターの巻き込み方」についても明確にすることを求めます。