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スマホ「格安プラン」続々…基本料ゼロも

2021年9月14日 10:03
スマホ「格安プラン」続々…基本料ゼロも

KDDIが13日、基本料金がゼロとなるスマホの新プランを発表しました。必要な分だけ、必要なタイミングで通信量を選べます。各社は今年、新料金プランを次々打ち出していて、競争が激しくなりそうです。各プランの特徴や、今後への影響を取材しました。

■KDDI「思い切って0円」プラン

東京・有楽町でスマホの料金について聞きました。

会社員(30代)
「電話をほぼしないので、毎月8000円とか出ていくのはちょっときついかなと」

会社員(20代)
「(機種代込みで毎月)1万円以上」

料金について気にするユーザーが多い中、KDDIは13日、基本料金が月額0円のオンライン申し込み専用プラン「povo2.0」を発表しました。

KDDI Digital Life・秋山敏郎社長は会見で「思い切って0円のベースプランとします」と明らかにしました。

このプランでは、必要な分だけ好きなタイミングで、通信量を選んで課金できます。全て税込みで1GB(7日間)390円、3GB(30日間)990円、20GB(30日間)2700円、60GB(90日間)6490円、150GB(180日間)1万2980円、データ使い放題(24時間)330円と、細かく分けられています。

9月下旬から提供が始まる予定です。


■各社「新料金プラン」多彩に

今年に入ってから各社が、新料金プランを次々と打ち出しています。

20GBで比べると、契約件数が約50万のソフトバンク・LINEMO(ラインモ)は月額2728円のプランなどを展開。ドコモ・ahamo(アハモ)は5分以内の通話は無料で月額2970円。契約件数は180万を超えています。(全て税込み)

今回発表された「povo」は、例えば60GB(90日間)のプランを1か月で換算すると、20GB使えて約2163円となり、楽天モバイルの、使用したデータ量に応じて支払う2178円(税込み)より、やや安くなります。povoの契約は約90万件、楽天モバイル・UN―LIMIT 6(正式名称はローマ数字にて表記)はオンラインまたは店舗申し込みで約289万件です。


■寡占化で…専門家「値上げ基調も」

新たなプランへの反応を聞きました。

ドコモユーザー(40代)
「世の中の評判が本当に『いい』っていうことになれば、(変更を)考えたいと思います」

auユーザー(20代)
「上限がある中で今使っているので、(課金して)もし使いすぎちゃったらという面も考えると、不安です」

ITジャーナリストの石川温さんは基本料金0円プランについて「KDDIとしては、今回の料金プランが本丸という風に言えると思います。ただ今後、安いプランにユーザーがなびいていくと、(格安スマホ会社が撤退し)寡占市場になっていくことも考えられるので、値上げ基調になっていく可能性もあり得るのかなと(思います)」と指摘しました。

(9月13日『news zero』より)

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