スマホ「格安プラン」続々…基本料ゼロも
KDDIが13日、基本料金がゼロとなるスマホの新プランを発表しました。必要な分だけ、必要なタイミングで通信量を選べます。各社は今年、新料金プランを次々打ち出していて、競争が激しくなりそうです。各プランの特徴や、今後への影響を取材しました。
■KDDI「思い切って0円」プラン
東京・有楽町でスマホの料金について聞きました。
会社員(30代)
「電話をほぼしないので、毎月8000円とか出ていくのはちょっときついかなと」
会社員(20代)
「(機種代込みで毎月)1万円以上」
料金について気にするユーザーが多い中、KDDIは13日、基本料金が月額0円のオンライン申し込み専用プラン「povo2.0」を発表しました。
KDDI Digital Life・秋山敏郎社長は会見で「思い切って0円のベースプランとします」と明らかにしました。
このプランでは、必要な分だけ好きなタイミングで、通信量を選んで課金できます。全て税込みで1GB(7日間)390円、3GB(30日間)990円、20GB(30日間)2700円、60GB(90日間)6490円、150GB(180日間)1万2980円、データ使い放題(24時間)330円と、細かく分けられています。
9月下旬から提供が始まる予定です。
■各社「新料金プラン」多彩に
今年に入ってから各社が、新料金プランを次々と打ち出しています。
20GBで比べると、契約件数が約50万のソフトバンク・LINEMO(ラインモ)は月額2728円のプランなどを展開。ドコモ・ahamo(アハモ)は5分以内の通話は無料で月額2970円。契約件数は180万を超えています。(全て税込み)
今回発表された「povo」は、例えば60GB(90日間)のプランを1か月で換算すると、20GB使えて約2163円となり、楽天モバイルの、使用したデータ量に応じて支払う2178円(税込み)より、やや安くなります。povoの契約は約90万件、楽天モバイル・UN―LIMIT 6(正式名称はローマ数字にて表記)はオンラインまたは店舗申し込みで約289万件です。
■寡占化で…専門家「値上げ基調も」
新たなプランへの反応を聞きました。
ドコモユーザー(40代)
「世の中の評判が本当に『いい』っていうことになれば、(変更を)考えたいと思います」
auユーザー(20代)
「上限がある中で今使っているので、(課金して)もし使いすぎちゃったらという面も考えると、不安です」
ITジャーナリストの石川温さんは基本料金0円プランについて「KDDIとしては、今回の料金プランが本丸という風に言えると思います。ただ今後、安いプランにユーザーがなびいていくと、(格安スマホ会社が撤退し)寡占市場になっていくことも考えられるので、値上げ基調になっていく可能性もあり得るのかなと(思います)」と指摘しました。
(9月13日『news zero』より)