大人向けアイスが人気 値段は“お高め”も
22日も東京は蒸し暑い日になりました。そんな日にはアイスが食べたいという人も多いと思います。実は売れ筋に変化が起きているというアイス。材料や作り方にこだわったちょっとお高めの商品も登場しています。
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残暑厳しい日本列島。
街の人
「9月にしては暑いなと思いますけど、蒸しますよね」
街の人
「暑さはまだ残ってる感じがあります」
東京都心も最高気温は29.5℃となり、蒸し暑さを感じる1日になりました。
街の人
「アイスクリームとか食べたくなりますね」
恋しくなるのはアイスクリームなんですが、都内のスーパーではここ最近、売れ筋にある変化が起きています。
コモディイイダ 商品部・バイヤー 木瀬裕太さん
「単価が単価だったのでどきどきしたんですけど、思いのほか店頭に並べるとお客さんのリアクションがよくて」
この店でよく売れているというのが1個800円ほどのアイスです。
コモディイイダ 商品部・バイヤー 木瀬裕太さん
「ご年配の方も800円の輸入品のアイスも買ってもらえる時代になったんだなとつくづく思います」
実際、取材中も…
アイスを購入した客
「今までは箱アイスだったのが、1人1個というかたちになりました」
800円とはいかなくても、200円前後の高価格帯のアイスを購入する人も増えているといいます。
アイス1リットルあたりの価格は、2010年は500円を切っていましたが、10年で100円以上とおよそ2割アップしているというデータもあります。
アイスの“高級化”が進んでいるのです。
こうしたニーズを受け、森永乳業が今年、販売を開始したのが、ラムレーズンやクリームチーズなどを使ったちょっとぜいたくなアイスです。(MOW PRIME)
その味は…
記者
「バタークッキーのほどよい塩みとクリームチーズのこくがよくあっていて大人な味わいです」
通常の商品に比べ、ちょっと値段はお高めです。(通常のMOW:152円 MOW PRIME:195円)
森永乳業・冷菓事業マーケティング部 平安杏さん
「少しぜいたくなもの。小さいお子さまのお菓子というよりは、大人の方でも楽しめるような新スイーツアイスをコンセプトにしております」
“大人”向けアイスに力を入れていたメーカーもあります。
明治では、5年前からエッセルスーパーカップシリーズのアイスケーキをイメージした商品を販売しています。(明治エッセルスーパーカップSweet’s)
明治 フローズン・食品マーケティング部 吉岡征史さん
「おかげさまで好調に推移。特に下期については好調に売れている状況」
大人にも受けるよう、アイスの上にクッキーや果肉ソースを重ねるなど、アイスケーキのような味にこだわり、通常のものより少々値段はお高めですが、いまだに人気の商品だといいます。(通常:140円(税別)大人向け:220円(税別))
明治 フローズン・食品マーケティング部 吉岡征史さん
「特にコロナ禍において、せめて日常の食卓でも家ではおいしいものを食べたいとニーズが増えている」
“コロナ禍”でますます増えそうなプチぜいたく。今後も高級アイスの勢いは続きそうです。