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新生銀行 SBIのTOB“反対”正式決定

2021年10月21日 21:50
新生銀行 SBIのTOB“反対”正式決定

新生銀行は21日の取締役会で、SBIホールディングスによるTOB=株式公開買い付けに反対することを正式に決定しました。

新生銀行・工藤英之社長「この度のTOBについて、現在の条件では株主の皆様の共同の利益に資さないと判断し、反対いたします」

SBIホールディングスは新生銀行の連結子会社化をめざし、TOB=株式公開買い付けを行っていて、新生銀行の株式を最大48%まで買い増すことを目指しています。

新生銀行は、これまで賛否の表明については留保してきましたが、21日の取締役会でTOBに反対することを正式に決定しました。買い付けに応じない残存株主に不利益が生じる恐れがあるためとしています。その上で買収防衛策の発動の是非を株主に問うため、来月25日に臨時株主総会を開催する方針です。

一方で、新生銀行はSBIが最大48%としている買い付けの上限を撤廃することや、1株当たり2000円としている買い取り価格の引き上げに応じた場合には、TOBに賛成するという条件も示しましたが、SBI側は応じるつもりはないと表明しました。

これにより、今回のTOBは銀行業界では異例となる敵対的TOBに発展することになりました。