各社が売り出す“ワケあり”商品が今、注目されているそうです。製造過程で出た、形がふぞろいだったり、規格外だったりする商品をちょっと“お得”に販売したところ、思わぬ反響があったといいます。

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東京駅にある「グリコ」の公式ショップで、２２日から販売されていたのは、商品として売り出すための基準に当てはまらなかった「ジャイアントカプリコ」の詰め合わせです。

記者
「こちらのパッケージを見てみると、ふぞろい品と書いてあります」
製造工程でチョコレートがうまく膨らまなかったものなど、ふぞろいになってしまったカプリコが１０本入っています。

江崎グリコ・ダイレクトマーケティング部　木下翔平さん
「おいしさはそのままで、形が崩れた分、お安くなっている商品です」

通常品と比べてみると、確かにコーンの部分が欠けていますが、その分、ちょっとだけお得に食べられるということです。（通常品を参考価格で１０本購入した時と比べ３６５円お得）

購入した客
「見た目より味なので、全然見た目は気にしないです」

なぜ、ふぞろい品を販売することになったのでしょうか？

江崎グリコ・ダイレクトマーケティング部　木下翔平さん
「会社全体としても、できるだけ食品廃棄量を減らしていこうと」

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フードロス削減のためのワケアリ商品は他にもあります。

客
「あ！これいいね！」

客
「これは４袋４袋でもいいの？」

松坂屋上野店で開催されているのは“食品もったいないセール”です。賞味期限が近いなどのワケアリ商品が安く売られているということもあり、どのお客さんもカゴの中は商品で山盛りです。

千葉県から来た客
「近くで泊まってて、帰りにここに寄ったんですよ。安いですよね！お買い得！（買いすぎて）今日どうやって帰るか」

１年ぶりに店舗で開催されたこのセール。今年の特徴は…

松坂屋上野店催事担当　山田潮人さん
「（新型コロナの影響で）観光客が少し減っていたりですとか、飲食店からの受注が減っているという事で、色んなお取引さまの在庫が余ってしまった」

飲食店で使われるはずだった自然薯（じねんじょ）パウダーや、香川の讃岐うどんなど、観光地で行き場を失った商品が１～５割引きほどで売られています。

このセールは２４日までの開催だということです。

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ワケアリ商品のセールは、ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」でも行われています。

ドン・キホーテ北池袋店　矢部優希副店長
「こちらが今開催中のしくじり市になります」

これは、商品の仕入れにしくじり、売れ残った商品を３割引きで販売するというセールです。

客
「幅広くいろんな物があって、取りあえず今、初めて見たんですけど。なんか、しくじってる感はありそうっちゃありそうですけど」

どのような商品の仕入れにしくじったのでしょうか？

例えば、ゲルクッション。在宅勤務などで活躍しそうですが…

ドン・キホーテ北池袋店　矢部優希副店長
「一番の利点は持ち運びができるところ。ご自宅での利用では持ち運びがないと思うので、そこの部分がしくじった」

持ち運べるという利点がコロナ禍では逆にあだとなりました。

ドン・キホーテ北池袋店　矢部優希副店長
「５０点、ある程度大量に仕入れまして、売れたのは数点」

一方でステイホームを見越して仕入れたトレーニンググッズも当時、右肩上がりに売れていたそうですが…

ドン・キホーテ北池袋店　矢部優希副店長
「単純に仕入れすぎてしまった」

現在、このセールは１２を超える店舗で開催中だということです。