ガソリン価格 11週ぶり値下がりも高値に
ガソリン価格は、先週より小幅に値下がりしたものの、依然として高止まりの状態が続いています。
石油情報センターによりますと、15日時点の全国のガソリンスタンドでのレギュラーガソリンの店頭価格は1リットルあたり168円90銭で、前の週に比べ10銭値下がりしました。
アメリカの原油在庫に積み増しがあるとの予想から、石油の元売り業者が今月はじめに値段を下げた影響で、11週ぶりの値下がりとなりました。しかし、依然として、2014年8月以来の高値水準となります。
また、灯油は1リットルあたり108円30銭となりました。石油用のポリタンク18リットルあたりの価格では1円値上がり、11週連続の値上がりとなりました。
経済活動が再開し、原油の需要が増えていることから、価格は高止まりの状況が続いています。
今後の価格について石油情報センターは、元売り業者が価格を据え置いていることから、来週も横ばいになると予想しています。
ガソリン価格が高騰するなか、政府は元売り業者に補助金を出し、価格の上昇を抑える対策を始めます。新たな補助金は、レギュラーガソリンの小売価格が一定の水準を超えた場合、石油の元売り業者に支払われます。ガソリンの平均価格が170円を超えた場合、1リットルあたり最大5円を支給する方針です。
また軽油と灯油についても一定額を超えた場合、補助金を出す方針で、政府は、高止まりが続く状況に歯止めをかけたい考えです。
政府関係者によりますと、こうした措置を年内にも開始し、段階的に補助金を出す基準を変えて、来年3月をメドに終える方向だということです。