高騰の波がクリスマス直撃 ツリー値上げ
コロナ禍で迎える2度目のクリスマス。今年も家で過ごすという人も多いようです。ただ、今年は材料費や原油高騰の波が、クリスマスに欠かせないケーキやツリーなどのアイテムに影響を及ぼしています。
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きらめくイルミネーション。東京ミッドタウンで、クリスマスイベントがスタートしました。
“コロナ禍”で迎える2度目のクリスマス。家で過ごすという人もまだまだ多いと思いますが、今年はちょっと意外な傾向もみられます。
都内のガーデンセンター「オザキフラワーパーク」では――
記者
「私と同じくらいの背丈のもみの木が、たくさん並んでいます」
クリスマスムードをより盛り上げようと、もみの木を購入する人が増えているといいます。
来店客
「割と小ぶりなもみの木みたいなものがほしいなと思ったんですけど」
来店客
「孫に言われたらすぐ買う」
来店客
「ああそうですね、そうかもしれない」
家でも飾りやすい高さ1メートルほどのサイズが売れ筋だといいますが、オザキフラワーパークでは、クリスマスに向け、早めの準備をしていたのです。
オザキフラワーパーク 植木主任・難波淳史さん
「今年は例年よりかは早めに手を打たないと、在庫がなくなってしまうっていうリスクは高く感じています。多少金額が高くなっても、確保はしなくてはなというのはあります」
木の需要が世界的に高まっていることも懸念し、例年とは違うルートでもみの木を早めに確保した結果、仕入れ値が上がったため、「売値で1000円前後は上がってきているかと思います」と難波さんは話します。
一部のもみの木を、去年よりも値上げして販売しているということです。
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“値上げの波”はクリスマスの食卓にも――
たっぷりの生クリームに真っ赤なイチゴ。クリスマスの定番ショートケーキです。
ところが、パティスリーイソザキ・磯崎賢博オーナーシェフは、ケーキの材料として欠かすことができない「乳製品、アーモンド、チョコレート、すべて少しずつ値上げになっていますね」と話しています。
他にも小麦粉やバターなど、ケーキに使う材料の仕入れ値が軒並み上がっている上、原油高で燃料代や輸送コストが上がっているイチゴの価格高騰も心配だといいます。
パティスリーイソザキ・磯崎賢博オーナーシェフ
「イチゴですね。やはり農産物ですので、相場の値段もありますし、早めに買えないし、とってもおけないというのもありますから」
そのため、当日販売分については、数百円程度の値上げも検討しているということです。
パティスリーイソザキ・磯崎賢博オーナーシェフ
「非常に心苦しいんですけれども、ちょっとお値段変わるかなという予測はありますね」
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あわてんぼうのサンタクロースも大慌て?
町のおもちゃ屋さんに聞く、今年のクリスマスプレゼントのトレンドは――
おもちゃのマミー・吉田夏子さん
「(今年は)いわゆるトレンドトイみたいなのがあまりないので、定番品がメインになるのではないかと」
今年は大ヒット商品があまりなく、親世代も懐かしい定番のおもちゃが売れているということです。
その背景に、中国の計画停電やコンテナ不足など様々な要因から、一部入荷が遅れている人気のおもちゃがあるということです。
おもちゃのマミー・吉田夏子さん
「(メーカーから)1~2週間、商品が届くのが遅れるということはあるけれど、全く入ってこないということはないと聞いている。(遅れの原因は)コンテナの問題と、一番大きく響いているのが、中国の計画停電(と聞いている)」
お目当てのおもちゃが決まっている子どもは、今年は早めにサンタクロースにお願いをした方がよいかもしれません。