インターネットで、美容やダイエットの広告に商品を無断で使用されるケースが相次いでいます。無断で使用されたのは、ニベアクリームやパインアメで、製造元の企業が注意を呼び掛けています。

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街で美容商品のインターネット広告について聞いてみると――

学生
「効果が出たっていうのを“写真”で見ると、やっぱり実際にそうなのかなって」

学生
「写真載っていると、自分も実際にそういう問題とかを抱えていたときに、これだけ変わるんだと」

ネット広告に商品を無断で使用されたというのが、「ニベアクリーム」を販売するニベア花王社です。

ニベア花王「公式ツイッター」
「『ニベアクリームと○○を混ぜるとシミが消える』という類いの広告にニベア花王は一切関与しておりません」

その無断使用されたという「ネット広告」のひとつが“美容液”の商品です。

シミに悩む娘が“美容液”を使い始めますが、皮膚科医だという母親が「ニベアクリーム」を混ぜて使うと、より美容効果があるとアドバイス。「ニベアクリーム」と混ぜて使用したところ、１週間で手のシミが消えたと宣伝しています。

広告には、「ニベアクリーム」とその“美容液”を混ぜる動画も掲載されていました。

ニベア花王によると「他の製品を混ぜると、ニベアクリーム本来の特長や成分の働きなどがそこなわれてしまう可能性があります」ということです。

ニベアクリームを、他の製品と混ぜて使わないよう注意を促したのです。ニベア花王はこうした「無断使用」を数年前から把握していて、これまでもホームページなどで注意喚起してきたといいます。

ニベアクリームを混ぜることで、シミを消す効果は本当にあるのでしょうか。広告を掲載した会社を訪ねましたが、応答はありませんでした。

一方で、“美容液”の販売会社は取材に対し「広告の全ての内容を把握できていなかった」と説明しています。

“美容液”の販売会社は「この度の事態を厳粛かつ真摯に受け止め、誠心誠意対応して参る所存でございます」と客やニベア花王などに謝罪し、当該化粧品のＷＥＢ広告を全て停止すると発表しました。

こうした商品の無断使用は後をたたず、ダイエット効果をうたうパイナップルジュースの広告に、何の関係もない「パインアメ」の画像を掲載しています。「パインアメ」のメーカーは注意を呼び掛けるとともに、今後の対応を弁護士に相談しているということです。