折りたためる「洗濯機」も ひと味違う家電
日々の家事を支えてくれる家電ですが、今“ひと味違った”家電が続々登場しています。小さく折りたためる洗濯機や、手間をかけずに蒸し料理ができる調理家電など、メーカーが凝らした工夫を取材しました。
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晴れ間が広がった21日の東京都心。こんな日には、洗濯がしたくなる人もいると思います。
コロナ禍で増えたおうち時間。日々の家事を支える“ひと味違った”家電が人気となっています。
生活用品を扱う「ドウシシャ」が開発したのは、折りたためる洗濯機です。
折りたたんだ高さは、およそ11センチ。重さは2キロほどと軽量の“ミニ洗濯機”です。発売から3か月で1万台が売れたといいます。
開発のきっかけはというと、普段の洗濯物とは分けて洗いたいマスクの洗濯のためだということです。
ドウシシャ 家電事業部商品企画担当・大橋元さん
「コロナ禍で洗えるマスクを手で洗ってる方が非常に多いと、マスク専用の小さな洗濯機を作れればいいなと」
気軽に持ち運べることから、今ではキャンプなどで使う人もいるということです。
小さくても洗濯機なので、洗浄モードの使い分けも可能です。
ドウシシャ 家電事業部商品企画担当・大橋元さん
「デリケートな衣類を洗う時には、デリケートモードを使用していただければ」
一時生産待ちとなっていましたが、24日以降、再び店頭に並ぶということです。
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家事を支える工夫を凝らした家電は、他にもありました。
家電の販売店「サンコー」で売れ筋となっているのは、包丁です。変わったデザインで、サイズも少々大きめですが、その切れ味は“本格派”。
この包丁、実は“電動”です。
サンコー広報部 えき晋介部長(※「えき」はつちへんに谷)
「二枚の刃で交互に切ることで、きれいに切れます」
シュークリームで試してみると、皮がつぶれることなく、断面はきれいなまま切れました。
サンコー広報部 えき晋介部長(※「えき」はつちへんに谷)
「(売り上げは)3万本を超えている状況、当初の予定の10倍売れている。きれいな断面でSNSにアップする“萌え断”がはやっていますし」
おうちご飯が増えた今“食材をきれいに切りたい”という声があり、開発したということです。
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さらに、手間をかけずに本格的な蒸し料理ができる家電も人気になっています。水を入れて、タイマーを回すだけの電気せいろです。
エムケー精工 ライフ&サポート事業本部・廣瀬晴菜さん
「せいろの調理というのを、より手軽に簡単にやりたいということで、ほったらかし調理が可能なせいろを開発しました」
ほんのりとスギの香りが漂うせいろで、肉まんや野菜などを蒸すことができます。
エムケー精工 ライフ&サポート事業本部・廣瀬晴菜さん
「電子レンジなどと比べますと、同じものを蒸すとしても2倍から3倍かかってしまうんですけど、蒸している間、他のことができるというのを私たちはウリとしています」
家族向けに一回り大きいサイズも販売中で、おうち料理を充実させてほしいということです。