「若干、違和感を感じる」日商・小林会頭が“防衛増税”に苦言…西村経産相との会談で
15日朝、西村経済産業相と日本商工会議所の小林健会頭が会談し、小林会頭は防衛費増額の財源を補うため法人税の増税が検討されていることについて、「歳出の具体的な内容が示されないまま増税議論が進んでいるのは若干、違和感を感じる」と苦言を呈しました。
小林会頭は会の冒頭、経済活動のためにも防衛力強化は極めて重要との認識は示しつつも、「歳出の中身や法人と個人の負担のバランスなど、具体的な内容が示されないままで増税議論が進んでいることに若干、違和感を感じている」と述べました。
その上で、「政府と国民のコンセンサスが必要であり、早急に具体的な内容を示し、少なくとも負担する民間側の意見も、ある程度聞いた上で、時間をかけて議論すべきだ」と注文をつけました。
一方、西村経産相は冒頭発言で、企業の投資や賃上げ意欲が上向いてくるなかで、「私はこうした動きに水を差さないよう、タイミングやバランスが重要だと、繰り返し申し上げていました」などと述べました。