【解説】トヨタなどの「型式指定」不正問題 一部生産停止の影響は?
トヨタ自動車の株主総会が開かれ、車の量産に必要な「型式指定」の不正問題を受け佐藤恒治社長が「心よりおわび申し上げる」と株主に陳謝しました。経済部の城間将太記者に聞きます。
――認証不正問題を受けて、トヨタはじめ、各メーカーで一部、生産停止となっていますが、影響をどのように見ていますか。
トヨタは、生産停止している車種の再開時期は未定としていて、まだ影響は見通せません。
ただ、ダイハツが認証不正で、生産停止した時には、今年1月から3月のGDPマイナス成長の要因となるほどの影響を及ぼしました。
――そこまで大きい影響がでたということですが、何か防ぐ手立てはあるのでしょうか。
政府も、メーカーに経済への影響を最小限に抑えるよう、うながしています。
トヨタでは、取引先の経営に影響がでないよう、部品の代金を前払いしたり、マツダでは別の車種の生産を増やしたりしています。
しかし、経済とともに、日本の自動車産業の信頼も挽回する必要があります。