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ゴミ捨てにも“値上げ”の波 ゴミ袋有料化の動き広がる 袋の値上げも…

2022年9月6日 21:58
ゴミ捨てにも“値上げ”の波 ゴミ袋有料化の動き広がる 袋の値上げも…

値上げが相次ぐ中、ゴミを捨てる時にも有料化や値上げの動きが出てきています。東京・武蔵村山市でも、10月からゴミ袋が有料化します。

     ◇

武蔵村山市民
「ついにきたかという感じです」

武蔵村山市民
「もちろん無料の方がいいけど、しょうがないよね」

東京・武蔵村山市の住民から、落胆の声が聞かれました。その理由は、ゴミ袋の“有料化”です。

武蔵村山市民
「有料にしなくてもいいんじゃないかな。ゴミ袋だから」

武蔵村山市では、これまで半透明や透明のゴミ袋でゴミ捨てが可能でした。10月から指定された有料のゴミ袋になるのです。(一部、無料で回収する品目はあります)

市内のコンビニなどでは、10月に向け、すでに有料のゴミ袋を販売しています。そのゴミ袋を買いに来た女性は――

武蔵村山市民
「10枚入って400円ということは、1枚40円ですよね?」

10枚で400円だと思い、コンビニへ入りました。ゴミ袋を買うと、何やらレシートを気にしています。

武蔵村山市民
「びっくりしました。40リットルが10枚で800円というのは高すぎますね」

実は、武蔵村山市では、10月から可燃と不燃ゴミ兼用の40リットルの袋は10枚で800円、1枚あたり80円に値上げされます。

市は1人が出すゴミの量が多摩地域で2番目に多く、ゴミの量を減らす狙いから、有料化に踏み切ったといいます。

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このゴミ袋の有料化は、全国各地で行われています。静岡県浜松市では現在、45リットルの指定ゴミ袋は1枚・約10円です。9年前から有料にしてきました。

しかし、市はゴミ1リットルにつき、1円の手数料を検討しています。つまり、これまで45リットルで10円だったゴミ袋は45円に。指定のゴミ袋を値上げする案を発表したのです。

その狙いについて、市の担当者は「買い物の時点で無駄なものは買わないなど、生ゴミを減らせるよう配慮をしてほしい」としています。市は「ゴミに対する意識を変えてほしい」という思いから値上げを検討しているといいます。

相次ぐ値上げの中、ゴミ袋までもが値上げの危機になりました。

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一方、北海道えりも町では、既に高い値段でゴミ袋を販売しています。その値段は、45リットルのゴミ袋が200円です。2日に1枚使うと、ゴミを出すだけで1か月3000円かかるのです。

20年前から始めたというこの取り組みによって、えりも町で収集されるゴミの量は半分以下になったといいます。

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各地でゴミ袋有料化の動きが広がる中、ゴミ袋そのものの値段にも変化があります。

システムポリマー代表取締役 渡辺広樹さん
「この9月、原料でいいますと、30%アップしています。値上げをせざるを得ないのかなと」

都内にあるゴミ袋を製造する会社「システムポリマー」の工場は、東南アジアなど海外が中心です。製品を日本へ送る際の輸送費の高騰や原材料費の高騰などで、ゴミ袋を8月に値上げしました。販売する商品は2020年と比べ、3割ほど値上げした物もあります。

システムポリマー代表取締役 渡辺広樹さん
「商品の仕入れ単価もかなり上がっておりまして、なかなか厳しい状況」

原油の高騰や円安の状況が続けば、今後もさらなる値上げが懸念されるということです。

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