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値上げの波に対抗 百貨店「お中元ギフトの“解体”セール」に行列 8割引きも…

2022年8月12日 21:17
値上げの波に対抗 百貨店「お中元ギフトの“解体”セール」に行列 8割引きも…

値上げの波に対抗するように、百貨店がお盆のセールを行っています。入場制限をするほどの人気で、食用油など、値上がりした食品や生活必需品などの売れ行きが好調のようです。

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東京・上野にある「松坂屋上野店」。列に並ぶみなさんのお目当ては――

来店客(60代)
「昆布巻き、2個で500円」
「辛子めんたいこ」

買い物をする手はとまらず、気づくとカゴがいっぱいになっていました。

そんな光景がいたるところでみられるのが、松坂屋の夏の“目玉イベント”、お中元ギフトの「解体セール」です。

来店客(70代)
「そうめんです。夏に孫がよく食べるのよ。値段は安いですね」

売り場に並ぶ商品は日によってかわりますが、半額のものも多く、中には8割引きの商品もありました。

ただ、開店と同時に来た家族は――

来店客(70代)
「(余計な買い物は)なるべくおさえる」

あらかじめ狙いを定め、余計な買い物はしない作戦をとっていました。

来店客(70代)
「はい、これで終わり。予定のものは買えました」

実はこれこそが、この夏の「解体セール」のトレンド、“物価高”からの家計防衛です。

来店客(40代)
「油の値段が上がったのが大きいですね。(解体セールだと)1本あたり50円ぐらい安いので」

来月以降、値上げ予定の食品は、8000品目を超えるという調査結果もある中、百貨店側も“物価高”を意識し、生活により身近な食品を販売。新型コロナの影響で、打撃を受ける地方の名産品も安く販売しているということです。

松坂屋上野店 催事担当 山田潮人さん
「開催前から(商品に関する)問い合わせが多かったんですけど、“生活必需品”というものを厚く集められるように」

百貨店側も“物価高”を意識し、生活により身近な食品を販売。新型コロナの影響で、打撃を受ける地方の名産品も安く販売しているということです。

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同じく、「解体セール」を開催中。東京・浅草の「松屋 浅草」でも――

「安かった。だって1600円だもん」

連日の猛暑、何本あっても困らない「ジュース」の詰め合わせが半額になっていました。

――だいぶ安いですね

「安いから来るんじゃん、この暑いのに。安いから頑張って来るんだよ」

値上げが相次ぐ“冷凍食品”も――

「ハンバーグとか…あっ、これ半額だったんだ」

「お肉はいいものがおいしい」

冷凍のハンバーグ、ハムやソーセージも最大半額になっていました。

――重たくないですか?

「重い」

値上げが度重なる食用油など、やはり今年は“物価高”を意識するお客さんが多いということです。その“執念”が垣間見える場面もありました。

「ホタテ? わかめ? つぶ入りコーン?」

スマホ片手に商品を吟味する男性。話し相手は自分の妻です。そこにはある事情が――

「家内が表に出るのがイヤなの、今、コロナだから。だから私が“出前館”をやっている」

妻の願いをかなえるため、ひとり「解体セール」にやってきたということです。

松屋浅草 催事担当 笠松大悟さん
「想定していたよりも売れ行きがよくて、在庫をかき集めて展開しています」

在庫確保に努めていますが、人気の食品は売り切れる可能性もあるということです。

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