円安進行1ドル=160円20銭を下回る 37年半ぶりの水準
外国為替市場で円安が進み、円相場は1986年以来、およそ37年半ぶりの水準まで下落しました。
外国為替市場で円相場は一時1ドル=160円20銭を下回り、1986年12月以来、およそ37年6か月ぶりとなる円安水準まで下落しました。
アメリカの利下げの時期が、後ろにずれるとの見方からドルが買われていることや、日本銀行が今月中旬の金融政策決定会合で、国債買い入れ額を減らす具体策決定を見送ったことなどから、円が売られ円安が進んでいます。
円相場は今週これまで、1ドル=159円台での動きが続いていて、鈴木財務大臣も「為替相場の過度な変化というものは望ましくない」「市場の動向をしっかりみて必要に応じて適切な対応を取っていきたい」と市場をけん制していました。
政府は為替の「水準」ではなく「変動幅」を見て為替介入の有無を判断するとしていますが、節目の水準を突破したことで政府・日銀が為替介入に踏み切るかが今後の値動きを左右することになります。