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再び為替介入か 円相場一時1ドル=153円台まで急上昇

2024年5月2日 17:32
再び為替介入か 円相場一時1ドル=153円台まで急上昇

2日朝、外国為替市場で円相場が一時、1ドル=153円台まで急上昇しました。市場では政府・日銀が再び為替介入に踏み切ったとの観測も出ています。

前の日にアメリカで行われた金融政策を決める会合の結果などを受け、市場では、FRB=連邦準備制度理事会が遅くとも年内には利下げを始めるとの見方が広がりました。

このため過度な警戒感が和らぎ大幅な円安には進まず、円相場は1ドル=157円台で小幅に推移していました。

ところが日本時間の午前5時過ぎ、急速に円高が進み、一時、1ドル=153円台まで急上昇しました。

わずか1時間足らずで4円以上、上昇するあまりにも不自然な為替の動きに、市場では政府・日銀が先月29日に続き再び為替介入に踏み切ったのではとの見方が大勢です。

今回、投資家の多くは不意をつかれた形となりました。

ある市場関係者は「介入の効果を出すためあえてヨーロッパが祝日で商いが薄く警戒感も低い時間帯に発動したのでは」と分析した上で、「いまの円安を止めるには介入以外に打つ手はなく、当局も追い込まれているのでは」と話しています。

円相場はその後上昇の幅を縮小し、現在は1ドル=155円台まで戻っています。