各社で入社式 本田技研工業、SUBARU、ダイハツ工業、いすゞ自動車 各社トップの祝辞
1日は各社が入社式を行いました。トップの祝辞をまとめました(一部、抜粋しています)。
■本田技研工業 三部敏宏社長
<新入社員に期待すること>
Hondaの強みは、やはり“夢への挑戦”と、それを生み出し実行する“人”なんだ!という事です。リスクを恐れずチャレンジし、そこから生み出されたものは、我々の勝ち技になります。
百年に一度の変革期である今は難しい時代と言われますが、既にレールが引かれ、その上を進んでいく安定した時代より、自らレールを敷き新たに進んでいく、変革の時代の方がおもしろいと私は思います。
Hondaはこれまでも、時代時代の環境変化を乗り越えてきました。それを可能にしたのは、夢の力と創造力で世に先駆けた新しい技術、価値を創り、モビリティを進化させ、それを糧に挑み続け、新たな発想を生み出してきたからだと思います。
そうした夢への挑戦があったからこそ、「Hondaがあってよかった」、「Hondaなら、きっとやってくれる」と、世の中から存在を期待される企業であり続けてきました。これは時代が変わっても、決して変わることのない、私たちが目指す姿です。
そして、夢を大切にしてきたHondaにとって最大の財産は、“人”です。まさに、これからのHondaを引っ張っていくのは、他でもない皆さんです。ぜひ主人公は自分達なんだ!いう自覚を持って今日からチャレンジしてください。
変革期においては、大胆かつスピード感を持って、新しい価値を創ったものが次の時代をリードしていきます。『The Power of Dreams How we move you.』 を一人ひとりが体現することで、一緒に新しいHondaを創り上げていきましょう。
■SUBARU 大崎篤社長
自動車業界は100年に一度の大変革期の真っただ中にあります。世の中も非連続かつ急速に変化しています。我々自身も、これまでの常識を変えて、これまでのやり方を大きく変えて、モノづくりに取り組んでいくことが求められます。
バッテリーEVの普及は一様ではなく、先行きは不透明で、引き続き内燃機関のニーズも根強いです。カーボンニュートラルに向き合うための挑戦を筆頭に、新しいビジネスの創出への挑戦があらゆるところで進んでいます。会社としても組織を大きく変え、挑戦を後押しし、社内もダイナミックに動き続けています。
同じ志を持つ仲間とともに、常に外との競争を意識しながら、この荒波の中を力強く突き進んでいく、そんな「変革をリードする人財」になっていただきたい、そう強く願っています。
一方で変革を進めることは、簡単なことではありません。この先仕事を行う中で、どのように進めていったらよいのか、迷うこともあると思います。そんな時こそ、「お客さまのためになるか?」 「社会のためになるか?」 そして「SUBARUのためになるか?」 を判断基準としてみてください。
限られた人と時間で最大限の成果を生み出すことを常に考えて業務に取り組んでいただくとともに、皆さんには視座高く、全体を俯瞰(ふかん)して、利他の心を持って、行動する、そうした心構えで仕事に臨んで行ってほしいと思います。
これからの取り組み次第で、未来は大きく変えられます。SUBARUの仲間たちとともに、手を携えて、新しい時代の新しいSUBARUを共に創っていきましょう。
■ダイハツ工業 井上雅宏社長
ダイハツはトヨタグループ世界販売約1,000 万台のうち、年間約200 万台のクルマを開発しており、日本・インドネシア・マレーシアだけでなく、トヨタと共に、他のアジアの国や中南米等、世界中のお客さまにクルマを提供し、各地域に貢献しています。
私たちは、1907年の創業以来、商品や地域は変われども、常にお客さまに寄り添い、商品を作ってきました。これからも、「小さなクルマを中心としたモビリティカンパニー」として、国内・海外のお客さまに、我々にしかできない、廉価な移動や先進技術を提供し、幸せを量産していきます。皆さんには、これらのクルマに続く、次の一台、次の未来を実現してほしい。そして、国内・海外の各地域のお客さまを笑顔にしてほしいと思います。
そのために皆さんには二つのことをお願いしたいと思います。
一つは、情熱です。ダイハツは、「現場主義」の会社です。皆さんには、お客さまに思いをはせ、そのお客さまのために自らの情熱と現地現物で仕事を動かしていってほしいです。
もう一つは、チャレンジです。目的を明確にしたら、失敗を恐れず、思いっきりチャレンジしましょう。私も、他の経営陣も、フルスイングします。皆さんもぜひ、そうしてほしいと思います。大丈夫、失敗しても、皆で支えます。
これから一緒に頑張っていきましょう。
■いすゞ自動車 南真介社長
皆さんが中堅社員になっているころ、2040年、物流の世界・トラック輸送は大きく変わっているでしょう。自動運転が実現すれば、車両を販売してサービスするという、いすゞのビジネスも違うものになっているでしょう。まさしく、皆さんがこれから切り開いていく世界です。
いすゞは、商業車メーカーでは、この分野に注力できている、数少ないプレーヤーです。日本は、脱炭素・地球環境問題の解決やデジタルの力で、省人化・自動化を進める技術を磨くことに注力して、生き残っていくべきといわれています。いすゞで仕事する、今日ここにいる皆さんの時代は、そういう時代です。
いすゞの人事制度も、どんどん変わってきています。スキル・技能・仕事のできを公平に評価し、その程度により、給与が決まります。役職ポジションは、経験や勤続年数に関係なくなりました。仕事のできる能力の向上が早ければ、若くても、より多くのチャンスが巡ってきます。
もちろん、新入社員の方々がいきなりそういう競争に入るわけではありません。まずは、足元をおろそかにせず、一歩一歩着実に歩みを始めることです。あせる必要はありません。基本や基礎を固めることです。これから一定の経験を積むと、次に、自分が得意とする分野が何で、どういうスキルをつけていきたいか、決めていくことになります。一人ひとりが、ある時間軸のなかで、プロフェッショナルになるということを意識して、思い描いておいてください。
将来、プロフェッショナルに育った皆さん一人一人が、会社の10年先、20年先、その先も、大きな力となって支えてくれることを、心の底から期待しています。
これから、日本の社会は大きく変わります。世界の市場も、急速に変化するでしょう。そのような中で、皆さんが、いすゞでの仕事を通して、2030年、2040年、2050年に、全く新しいビジネスや技術を切り開いていることを、大いに期待しています。皆さん一人一人が、いすゞでの仕事を通してチャンスをつかみ、大きく成長することを祈っています。