処理水放出開始前、IAEAが最後の現地調査 国際的な安全基準を満たすかの評価
福島第一原発の処理水が夏頃までに海洋放出される方針が示される中、IAEA(=国際原子力機関)は放出計画などが国際的な安全基準を満たしているかどうか、処理水放出開始前の最後の現地調査を行いました。
IAEAは、日本政府の要請を受けて処理水の放出計画などが国際的な安全基準を満たしているか評価するため、去年2月から日本に繰り返し、調査団を派遣しています。
IAEAは調査結果をまとめた包括的な報告書を今月中にも公表するとしていますが、その最終確認として先月29日から今月2日まで、福島第一原発などを訪れ、調査を行いました。経済産業省によりますと、今回の調査では処理水の放出設備の工事について、最終確認したということです。
東京電力と政府は、今年夏頃までに処理水を海への放出を始める方針を示していて、IAEAの評価を基に国際的な理解を得たい考えです。