夏の終わり“そうめん余る問題” 専用ソースでおいしく完食! “味変メニュー”の紹介も
8月も終盤ですが、夏に買った「そうめん」が食べきれず、余っている人も多いのではないでしょうか。こうした中、ピリ辛ダレの専用ソースなど、新たなそうめんの味わい方が次々とでてきています。
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8月も残りあと2日。この時期、街の皆さんが直面するのは、夏に買ったり、もらったりした“そうめんが余る問題”です。
街の人は――
「大体いつも残ってますね、いつの間にか。もらい物もあるし」
「罪悪感があります。そうめん残しちゃうと、『残しちゃった~』って罪悪感が」
「余ります」
――どのくらい余りますか
「箱のまま残ってたりするので、8束とか10束とか余っています」
「毎日は食わないですね。暑いときのものなんだって感覚はありますね」
「最初つるっとしてておいしくて、よく夏休みの間作るんですけど、味があきちゃって、ワンパターンになるので消費しきれない」
子供からも「だってさ、毎日食べたりするから」という声が…。
余りがちなそうめんをおいしく食べきるため、雑貨や食品などをそろえる、東京・渋谷にある「中川政七商店 渋谷店」では、2020年から「そうめん専用ソース」を販売しています。夏季限定の販売で、これまでに約3万5000食以上が売れているといいます。
ゆでたそうめんにかけるだけ。豚ひき肉をピリ辛に仕上げたレトルトソースや、梅かつおのジュレなど6種類があります。(※在庫限りで販売終了)
来店客
「自分がいつもやっているのじゃなくて、なんか新鮮で、いいかもしれないと思いました」
ゆずこしょう味のジュレを豚しゃぶと一緒に食べてみると、麺がジュレによくからみ、さっぱりと食べられるということです。
そうめん専用ソースは、食べ方のバリエーションが少なく、飽きられてしまう課題を解決するために開発されました。
中川政七商店・渋谷店 スタッフ
「夏が始まったころですとか、終わりぐらいの『そうめんが飽きてしまったな』というぐらいの時に、ひと工夫ということで買われていく人が多いです」
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そうめんの有名ブランド「揖保乃糸」では、ホームページで“味変メニュー”を紹介しています。
コチュジャンやごま油で作ったタレをあえて、キムチや半熟卵と一緒に食べる「韓国風ビビンそうめん」や、ゆでたそうめんを、たらこと混ぜてオーブンで焼いた、おやつや、おつまみにもなるレシピ「たらこそうめんスティック」も紹介しています。
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「夏が過ぎても食べてもらいたい」と先月発売されたのは、電子レンジでチンする“冷凍そうめん”です。冷凍うどんに並ぶ便利さを追求しているといいます。
そらにわ 森和也社長
「なんとか、日常的に食べてもらえるようにしたいと。常備食として置いていたりとか、そういうふうにつながる可能性があるのではないか」
冷凍にしたのは徳島県の名産品で、一般的なそうめんより太めの「半田そうめん」です。下ゆでしてから冷凍しているため、ゆでても時短になるということです。
そらにわ 森和也社長
「お子さんが小さいお母さん方って、日常、家事とか追われて大変な中、冷凍そうめんは手軽に作っていただけると」
冷凍そうめんをきっかけに、半田そうめんを知ってほしいということです。
夏が過ぎても、工夫次第でそうめんはまだまだ楽しめそうです。