×

今年度の補正予算案を閣議決定 2兆7009億円全額を赤字国債で

2022年5月17日 22:51
今年度の補正予算案を閣議決定 2兆7009億円全額を赤字国債で

政府は17日夕方、物価高などへの緊急対策の財源となる今年度の補正予算案を閣議決定しました。2兆7009億円全額が赤字国債の発行でまかなわれることになります。

17日、閣議決定した補正予算案は一般会計の総額で2兆7009億円で、財源は全額、赤字国債の発行でまかなわれます。

石油元売り会社への補助金など燃料高騰の地策に1兆1739億円を計上し、さらに先月とりまとめた緊急対策のために使った予備費を埋め戻すため、1兆5200億円を計上します。

鈴木大臣は、すでに使った予備費を後から埋め戻すという異例ともいえる手法について次のように述べました。

鈴木大臣「災害・新型コロナの再拡大や、原油・価格物価のさらなる高騰等による予期せぬ財政需要に迅速に対応し、国民の安心を確保するために必要な措置であると考えています」

予備費は国会の承認を得ずに政府が自由に使い道を決められることから、財政規律が緩みやすいという指摘もあります。

政府は今の国会で補正予算の成立をめざす方針ですが、難航も予想されます。