神田財務官、円安について「明らかに投機的な動きがある」 為替介入を行う準備もあると示唆
外国為替相場で進んでいる円安について、財務省の神田財務官は25日朝、日本テレビなどに対し、「明らかに投機的な動きがある」との見解を示し、いき過ぎた動きには為替介入を行う準備もあると示唆しました。
神田財務官は先週日銀が、金融政策を正常化したことから、日米の金利差は縮小しているにも関わらず、円安に動いていることを指摘し、「ファンダメンタルズに沿った方向というわけではなく、明らかに投機が背景にあるものと考えている」と述べました。
ドルに対して円が「わずか2週間で4%といった、大きな変動が見られるのは違和感」との認識を示しています。
その上で、「あらゆる手段を排除せずに、適切な行動をとってまいりたい」と述べ、為替介入を行う準備があると示唆し、投機的な動きを牽制しました。
神田財務官の発言を受けた円相場はやや円を買い戻す場面も見られましたが動きは限定的です。午前8時半現在、1ドル=151円台前半で推移しています。