日経平均下げ幅一時1100円超え ことし最大
東京株式市場で、日経平均株価は午後の取引でも大きく下落し、下げ幅は一時、1100円を超えました。ことし最大の下げ幅となっています。日本株の大幅下落の主な要因は円高です。
先週末のアメリカで発表された雇用統計で失業率が悪化したことや賃金の伸びが鈍化したことなどからFRBが年内に利下げを行うという観測が強まっています。一方、日本ではこのところ来週の金融政策決定会合で日銀がマイナス金利解除に踏み切るという見方が強まっています。
こうした、アメリカと日本の金融政策の転換をめぐる思惑を背景にドルを売って円を買う動きが強まり、為替相場は円高に進んでいます。
これを受け、11日の東京株式市場では半導体関連株のほか輸出関連株など幅広い銘柄に売り注文が広がりました。
市場関係者は日経平均は年明けから急ピッチで上昇していたため一時的な調整も入っていると話しています。