東芝新社長に島田氏 経営正常化できるか?
会社を分割する方針をめぐって経営が迷走する東芝は綱川社長が退任し、デジタル分野のトップである島田太郎常務が社長に昇格する人事を発表しました。
東芝・島田太郎新社長「私はこのような伝統がある会社でデジタルがわかる初めての社長だと思います」
東芝の新社長に就任したのは、ドイツの総合テクノロジー企業シーメンス出身で、2018年に東芝に招へいされた島田太郎氏です。東芝ではデジタル分野でリーダーシップをとり、子会社の東芝デジタルソリューションズの社長も務めました。
東芝をめぐっては、去年4月に当時社長だった車谷氏が急きょ退任し、会長だった綱川氏が社長になったものの、社内外の若手から、次の社長を探していました。
綱川氏は島田新社長について「実行力、行動力に期待している」と述べました。
いわゆる物言う株主たちから常に要求を突きつけられ、混乱が続く中、東芝は経営立て直しのため会社を2分割にする案を検討していますが、関係者によると、多くの株主や従業員が反対しているということです。
東芝・島田太郎新社長「分割計画は予定通り進ちょくする予定であります。できるだけ早い段階にステークホルダーと強固な信頼を築いていく」
新たな経営陣で経営を正常化できるのか手腕が試されます。