優勝に沸くヌートバー選手の母の地元 優勝セールに“グッズ”配布も 長野・善光寺では…
WBCの決戦から一夜明けた23日、各地でファンの熱狂が続いていました。ヌートバー選手の母の地元、埼玉・東松山市では、優勝のお祝いセールが開催されるなど、盛り上がりをみせていました。さらに長野・善光寺でも熱狂が続いていました。
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WBC(=ワールド・ベースボール・クラシック)の決戦から一夜明けてもファンの熱狂が冷めやらず、ヌートバー選手の母の地元、埼玉・東松山市の百貨店では、優勝のお祝いセールが開催されていました。
値段は、ミニトマト1パックが230円、婦人服は2300円となっていました。
丸広百貨店東松山店 杉田明男店長
「ヌートバー選手の背番号23番にちなんだ」
ヌートバー選手の背番号にちなみ、23のつく価格に値下げしたのです。
東松山市民
「お得ですよね。いままで寂しい町でしたけど、これからもっとみんなで盛り上げていきたい」
中には――
――230円が何の数字か知っていますか
東松山市民
「わかんない」
――ヌートバー選手の背番号が23なんです
東松山市民
「そうなんですか、知らなかった、全然」
ヌートバー選手を知っている人も知らない人も、世界一の恩恵にあずかりました。
丸広百貨店東松山店 杉田明男店長
「これだけ東松山市を盛り上げることはなかなかないだろうし、商店街、市ふくめて、本当にヌートバー応援しようと盛り上がっています。最高! それしかありません」
東松山市の商店街では、ヌートバー選手の笑顔があしらわれた真っ赤なエコバッグが配られていました。各店舗で、一定金額以上の商品を購入した買い物客にプレゼントされました。
「うれしい。買い物にいくときとか、旅行にいくときとか」
しかし、つくられたのは限定100枚。なんとか手に入れようと奔走する人もいました。
「(配布があると)妹から聞いて、ぐるぐる回っていました。探してきます」
この商店街では、24日から3日間、優勝セールを開催するということです。
まるひろ通り商店会 谷嶋紀彦副会長
「WBCのヌートバー選手を忘れちゃいけないという思いもあるので、そういう思いで使っていただければ」
ヌートバー選手の優勝後のSNSには、「Japan……Arigato(ジャパン アリガト)」と書かれていました。
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熱狂は、長野・善光寺でも起きていました。
「これですね、完全売り切れですもんね」
参拝客が探していたのは、“売り切れ”となったお守りです。
娘がテニスをしている父
「こどもの勝負事っていうか、大会があって、勝守ほしいなって思って。WBCにあやかって、これがあればと思って。きのうで確信したので、ぜひほしいなって思って」
「勝守」というお守りは、応援の気持ちを込めて参拝にきた長野県出身の牧選手に渡したもので、アメリカに渡っても選手たちが身につけ話題となっていました。しかし、あまりの人気に売り切れの状態になっています。
善光寺事務局 小林玄超庶務部長
「『いつくらいになったらお求めになられますか』という内容が、きょうも朝から電話が鳴っています」
寺は、販売を再開できるよう準備を進めているということです。
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こうした人気の裏で、22日の都内では号外を求める人で騒動が起きましたが、この号外がインターネット上で取引される事態も起きています。無料の号外が、高額のものだと3500円で売買されるケースも出てきています。