ビッグモーターの不正な保険金請求をめぐり、損保ジャパンが初めて会見し、白川儀一社長が辞任することを明らかにしました。

ビッグモーターと相互依存の関係にあったと指摘されている損保ジャパン。損保ジャパンの白川社長らが8日午後、会見を行っています。不正の可能性を把握しながらもビッグモーターとの取り引きを再開した経緯を説明しています。

白川社長
「社会が当然に期待している契約者保護を最優先に対応、そして不正に対する毅然とした態度をとらなければなりませんでしたが、そこまでの認識が不足しており、損害保険事業に対するお客様や社会からの信頼も大きく低下させてしまったことを重く受け止めております」

白川社長は今回の原因究明などにメドがついた後で、責任を取る形で辞任します。白川社長は、ビッグモーター社との取引再開の理由について、「疑義追及に時間をかけるよりも、きびしい再発防止策を条件に入庫再開する方がベター」だと判断したと説明しました。

また、競合他社に取引を取られることに強い懸念があったとしています。

損保ジャパンは社外の調査委員会が調査を続けているほか、金融庁が来週にも立ち入り検査に入る予定です。

今回の問題をめぐり、業界関係者からは「損保業界の仕組みそのものを揺るがす」との声もあがっており、これをきっかけに不正を防いでいく仕組みを作れるのか注目されています。