エアバスと川崎重工 提携して“水素供給網”構築へ
航空機メーカー大手のエアバスと、水素輸送の技術を持つ川崎重工業が、水素の供給網の構築に向けて両社で提携して調査を始めると発表しました。
エアバスは、2035年までに水素を燃料とした二酸化炭素を排出しない航空機の就航を目指しています。
就航に向け空港での水素燃料の補給方法など、供給網の構築を考えるエアバスは、水素輸送や貯蔵の技術を持つ川崎重工と一緒に、最適な供給網の構築に向けた調査を始めます。
川崎重工は、気体の水素を液化することで、一度に多くの水素を大型のタンカーで運び貯蔵する技術を開発しています。
2030年には、国内の空港に水素に関する拠点を置いて、飛行機だけでなくトラックやバスなどにも供給したいとしています。
さらに、2050年には、2030年の時点に比べて、水素のコストを4割減らす目標を掲げています。
ウクライナ情勢などで資源の確保が注目される中、エネルギー安保の観点でも水素は非常に貢献できるとして、資源が少ない日本で実用化に向けた取り組みを進めていくということです。