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“たまごショック”影響広がる…仕入れ値が“2倍以上” 箱根の名物「黒たまご」や洋菓子店が…

2023年3月10日 20:57
“たまごショック”影響広がる…仕入れ値が“2倍以上” 箱根の名物「黒たまご」や洋菓子店が…
都内のたまごの仕入れ値が去年と比べ2倍以上となるなど、記録的な価格高騰が続いています。神奈川県の観光名所「大涌谷」では、名物の「黒たまご」が5個入りから4個入りに…。洋菓子店でも影響が出ています。そして、スーパーが今、心配していることが…。

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神奈川県箱根町の観光名所「大涌谷」では、10日も多くの観光客の姿がありました。食べていたのは、大涌谷名物「黒たまご」です。

観光客
「おー、こんな真っ黒なんだ」
「あったかい、めっちゃ」
「おいしい」

現在、4個入り500円で販売されていますが、以前より数が減ったといいます。

お客さん
「値段は一緒なんですけど、数が減ったかなって」
「前は5個入りだったのが、4個入りになっている。値段はそのまんまです」

店先の張り紙を見てみると、鳥インフルエンザまん延のため、今月1日から価格改定を行ったということです。

全国的な鳥インフルエンザの感染拡大によって「たまご不足」が広がり、“物価の優等生”として食卓を支えてきたたまごの高騰が続いています。

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東京・墨田区にあるスーパー「スーパーイズミ」では、Mサイズのたまごの販売価格は、去年の170円台と比べ2倍以上の356円となっていました。(※税込み384円)

「JA全農たまご」によると、たまごMサイズの卸売価格は、東京で1キログラムあたり340円と、最高値が続いています。

「スーパーイズミ」では、週に2回のたまごの特売を行っていますが、その仕入れの数も半分ほど削ったといいます。

お客さんの中には、たまごに目を向けますが、手にはとらない人もいました。

たまごを買わなかったお客さん
「いつもは10個の(パックを)買うんですけど、やっぱり高いからね」

たまごを買わなかったお客さん
「もう少し安かったら買おうかなと思って、値段を見ました。本当に高くなりました。来るたびに値段が上がっていくような感じです。自分が産みたいぐらいですけど」

また、心配なのは値段だけではありませんでした。

スーパーイズミ 五味衛社長
「仕入れが、いつかストップになる可能性もありますと聞いています。ちょっとその辺が心配ですよね」

今のところ、たまごの仕入れはなんとかできていると言いますが、今後の品不足を懸念していました。

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街の洋菓子店でも、たまごの仕入れ値は去年と比べ、2倍ほどになっているといいます。そして、これからの時期に多いというのが――

アーモンド洋菓子店 米田幸介店長
「卒業式や入学式にあたって、デコレーションケーキの注文がたくさん来るんですけども」

しかし、厳しい状況でも、ケーキを値上げする予定はないといいます。

アーモンド洋菓子店 米田幸介店長
「皆様には、気持ちよく卒業式や入学式を迎えていただきたいので、頑張っていこうかなと思っていますね」

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たまごの供給不足は、終息の兆しがいまだみえていません。野村農林水産相は、供給の回復には、半年から1年ほどかかる見込みだと話しています。
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