車両資材 ハードディスク向けシートが好調 セーレンの売上高 利益が過去最高に 宇宙開発など成長分野に注力へ
福井市の総合繊維メーカー セーレンの今年度第3四半期の決算がまとまり、海外向けに車両資材の販売が好調だったことなどから売り上げ、利益ともに過去最高となりました。
セーレンの今年度第3四半期の連結決算は、売上高1185億2000万円、経常利益が145億200万円、それに純利益は106億9700万円と、いずれも前年度の同時期を上回り過去最高となりました。
増益の要因については、主力の車両資材がアメリカや中国など海外の自動車メーカーからの注文が多かったほか、生成AI向けのハードディスクを製造する際に使う特殊なシートの販売好調を挙げています。
今後については、人工衛星などの宇宙開発や電気自動車など8つの成長分野に来年度から300億円を投資し、3年間で1400億円の売り上げを目指すとしています。
通期の業績については、売上高1600億円、経常利益193億円を見込んでいます。