ラーメンやギョーザの“支出金額1位”は… 都市で違う“お金の使い道” 2022年度「家計調査」公表!
総務省が公表している「家計調査」では、ラーメン、ギョーザの消費量で毎年、熾烈(しれつ)なトップ争いが繰り広げられています。最新のデータから、面白いお金の使い道がみえてきました。
◇各都市の熾烈な争い
◇“意外な1位” そのワケ
◇外食いくら使っている?
以上の3点について詳しくお伝えします。
総務省が7日、2022年の「家計調査」を公表しました。「2人以上で暮らす1世帯当たりの支出金額」で、ギョーザ部門は「宮崎市」(1世帯当たり4053円)、ラーメン部門は「山形市」(1世帯当たり1万3196円)がそれぞれ支出金額1位となって、ニュースでも大きく伝えられました。
この「家計調査」は、全国で無作為に選ばれた約9000世帯の収入や支出などについて毎月、細かく調査しています。ギョーザやラーメンだけでなく、実にさまざまな物やサービスに、“1年間でどのくらいのお金を使ったか”について、各都道府県の主要都市別ランキングを出すことができるので、盛り上がります。
まずは、もうすぐ2月14日、バレンタインデーということで、「チョコレート菓子」に去年1年間で最もお金をかけたのはどの都市の人なのか、調べてみました。
【「チョコレート菓子」支出金額】
1位 金沢市 3353円
2位 福島市 2979円
3位 大分市 2962円
1位は「金沢市」でした。実は今、和のイメージが強い金沢市を、「ショコラの街として売りだそう」という動きがあるそうです。ショコラの街金沢実行委員会の方に聞いたところ、金沢には甘い物(和洋菓子)が身近にある文化があるといいます。冷蔵庫に常に甘い物が入っているだけでなく、手土産などでお菓子を持って行くことが多いという地域性もあるそうです。
ちなみに去年、この「ショコラの街」をテーマにしたドラマが放送され、映画化も決まって、今年公開されるそうです。
続いては「喫茶代」です。1年間で最もカフェでコーヒー、紅茶などを楽しんだのはどの都市の人たちでしょうか。
【「喫茶代」支出金額】
1位 岐阜市 1万5616円
2位 名古屋市 1万3427円
3位 さいたま市 1万1112円
「岐阜市」が3年連続で「喫茶代」が1位となりました。岐阜市役所の商工課にうかがったところ、「公式見解ではないですよ」とした上で、2位の名古屋と同じく、モーニングサービスが充実していることを理由の1つに挙げていました。
岐阜の人気店「ヴァリスタ」の名物モーニングでは、470円のコーヒーにサービスで、パスタやサラダ・卵サンドに茶わん蒸しまでついくるそうです。リーズナブルで、常連さんが多いのも理由かもしれません。お話ししてくれた岐阜市の職員も「日曜日の朝、家族でモーニングに行くのは当然」という感じで育ったそうです。
モーニングというと、朝11時くらいまでというお店が多いと思いますが、岐阜ではランチタイムや、1日中やっているお店もあるそうです。
「家計調査」は、本当に細かくいろいろなお金の使い道を調べています。中には「電気代」というのもあります。去年、最も電気を使った都市は、北陸3県の県庁所在地がトップを独占していました。
【「電気代」支出金額】
1位 富山市 20万9009円
2位 福井市 20万3744円
3位 金沢市 19万9926円
1位の富山県庁・広報課の人にうかがったところ、特に分析はしていないということでしたが、考えられる要因として、「住宅の面積が大きく、持ち家率が高い」ことを理由に挙げていました。
そして、最後にご覧いただきたいのは「外食費」のランキング。「2人以上で暮らす1世帯当たりの支出金額」です。
【「外食費」支出金額】
1位 東京23区 19万5619円
2位 川崎市 18万7188円
3位 名古屋市 18万3550円
こちらは和洋中の外食に加えて、飲み代も含まれています。ラーメン、焼き肉、回転ずしといろいろな外食に行くことがあると思いますが、年間にするとこれぐらい使っているそうです。
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さまざまなモノの値上げラッシュで家計が厳しい昨今ですが、自分の地域のお金の使い道を知って、消費に一役買うことは、地域経済を盛り上げる効果もありそうです。
(2023年2月8日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)