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「ギョーザ支出額」宮崎市2連覇 “納豆”…リベンジに燃える水戸市は苦戦 家計調査

2023年2月7日 21:14
「ギョーザ支出額」宮崎市2連覇 “納豆”…リベンジに燃える水戸市は苦戦 家計調査

総務省が7日発表した家計調査で、1世帯あたりのギョーザ支出額は、宮崎市が2年連続日本一となりました。“ギョーザ王国"宇都宮市や浜松市を抑えての快挙。一方、納豆の支出額は、“知名度抜群”のはずの茨城・水戸市が苦戦を強いられていました。

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7日午後1時半ごろ、宮崎市で盛大なセレモニーが行われました。「ギョーザの支出額」で、宮崎市が2年連続で全国1位に輝いたのです。

宮崎市 永山英也副市長
「本当によかったです。2連覇ということで。いろんな人の協力で、これはできたことだと思ってます」

“ギョーザ2大王国”の宇都宮市と浜松市を抑えての快挙となりました。

※2022年「ギョーザ」支出金額
(総務省家計調査 1世帯あたりの支出金額…2人以上の世帯)
 1位宮崎市 4053円
 2位宇都宮市 3763円
 3位浜松市 3434円
 
このことを受けて、宮崎県民からは「誇らしいことだと思います」「ギョーザ好きなので、うれしいです」と、喜びの声があがりました。

発表前、宮崎市の「ぎょうざ協議会」を取材すると、渡辺愛香会長は、「ちょっとなかなか寝付けなくて、何かできるわけではないんですけど…」と、緊張の面持ちで、その時を待っていました。

「(ことしの支出金額も)宮崎市が1位になりました」と連絡が入ると、渡辺会長は「ありがとうございます」と、安堵(あんど)の表情。ほかの従業員に「無事、日本一をとりました」と伝えると、拍手が湧きました。

目から涙を見せた渡辺会長は、早速、「2連覇」の文字が入ったポスターを貼っていました。

宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長
「新宮崎名物として、『宮崎といったら、ギョーザだよね』と言っていただけるように頑張りたいです」

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総務省は7日、家計調査を発表しました。全国の世帯を対象としていて、何にお金をかけたか、消費傾向がわかるといいます。

ラーメン部門では、“王者奪還”に燃える動きもありました。

山形市では、ラーメンの支出金額が2020年まで8年連続で1位に君臨していましたが、前回は新潟市にトップを奪われ、9連覇を逃していました。

しかし、今年の結果について、山形市の佐藤孝弘市長が「山形市、1位になりました!」と伝えると、周囲は総立ちで歓声をあげました。2位・新潟市に600円余りの差をつけて、見事1位を奪還しました。

※2022年「ラーメン」支出額
 1位山形市 1万3196円
 2位新潟市 1万2573円
 3位仙台市 1万2480円

山形市に集まっていた「城西金ちゃんラーメン」の荒木英之店主は、「本当にうれしいですよ! ディフェンディングチャンピオンとして頑張りたい」と喜びました。

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納豆部門でも、リベンジに燃える動きがありました。

「納豆の町」として知られる茨城・水戸市は、2016年の1位を最後に、長らく王座を明け渡しています。

日本一奪還に向けて、水戸市では2022年、全国で初めて7月10日を「納豆の日」として制定したり、納豆を使ったレシピを提案したりするなど、市民に納豆の購入を促してきました。

水戸市内にある「だるま食品」の納豆工場では、結果を待ちわびる担当者の姿が見られました。しかし、結果は4位で、目標だった“1位奪還”はなりませんでした。

※2022年「納豆」支出金額
 1位福島市 6949円
 2位前橋市 6367円
 3位盛岡市 6195円
 4位水戸市 5961円

水戸商工会議所・産業振興課 古山哲央さん
「ここ数年、活動していく中で、なかなかそれが消費につながらないというところは、ちょっと苦しいところ」

水戸市内のスーパー「コープ水戸店」では、ずらりと並んだ納豆に次々と手を伸ばす買い物客の姿が見られました。

水戸市民
「4位なんですね。結構、消費に協力してる方だと思うんですけど」
「水戸だったら、絶対、納豆が1位にしたいですね」

一方、納豆の支出額1位となったのは、福島市でした。

福島市農業振興課 主査・矢野智子さん
「4年連続で1位ということで、大変驚いています。これからもおいしく食べて、1位が続けばいいなと思います」

日本一を目指す熱い戦いは、今後も続きます。

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