ギフト用の詰め合わせ品をバラ売りする人気イベント「食品ギフト解体セール」が北九州市のデパートで始まりました。食品の値上げが相次ぐ中、最大半額のセールに多くの人が詰めかけました。

■奥村三枝記者
「開店2時間前ですが、すでに行列ができています。行列は、角を曲がったところまで続いています。」

23日午前8時、北九州市の小倉井筒屋の前には、およそ600人が列を作りました。半年に一度の「食品ギフト解体セール」は、物価高が続く中、年々人気が高まっています。

混雑を避けるため30分ごとの入れ替え制で、入場整理券が配られました。

■従業員
「10時の分は終了いたしました。次は10時半からです。」

■訪れた人
「午前5時20分に来ました。持ってきたいすに座っていました。良い物が安く手に入る。」
「サラダ油をバーンと買いたい。」

5分前倒しで開場し、買い物客は商品を次々にカートに積んでいきます。

■訪れた人
「うれしいですね。ちゃんととした物が安い値段で買えるというのは。」
「ビールとお米が安い。ワクワクする。楽しい。」

一番人気はオリーブオイルと食用油の詰め合わせで、値段は半額の2700円でした。コーヒーの詰め合わせも半額になっていました。

年々、“お中元離れ”が進み、メーカーが取り扱う「ギフト商品」が減っていて、解体セールの商品をそろえるのは年々難しくなっているということです。

それでも今回、800種類、1万点の商品が並び、2割引きから最大で半額になっています。

朝6時すぎに並んだ野口糸子（66）さんは、お目当ての食用油を7セット買いました。

■野口さん
「かつおぶしと菓子4袋、全部、私が食べるよ。予算は10万円持ってきた。半年に一回の楽しみよね。決まってるじゃない。」

お会計を済ませると。

■野口さん
「6万円、予想よりちょっと少なかった。楽しみの一つよね。お金も減るけど。ストレス解消よね。」

お得感とワクワク感を味わえる「食品ギフト解体セール」は25日まで、小倉井筒屋で開かれています。