【EV車の電池生産拠点】トヨタと日産が県内に新工場を建設へ 投資額は県外合わせて4000億円 知事は期待 福岡
トヨタ自動車と日産自動車が、福岡県に電気自動車向けの電池工場を新たに建設します。服部知事は6日午後、臨時の会見を開き、地元への経済効果に期待を寄せました。
■服部知事
「トヨタと日産のバッテリー工場が本県に立地すれば、地元企業の取り引き拡大や新規参入、関連企業のさらなる福岡県への集積が図られると期待されます。」
トヨタ自動車と日産自動車は、電気自動車向け電池の量産に向けて、福岡県に新たな工場を建設する計画です。
■川崎直人記者
「北九州空港の近くのこちらの広大な土地に、新しい工場の建設が予定されています。」
トヨタ自動車は、福岡県苅田町にある福岡県が所有する土地、およそ27万7000平方メートルを取得しました。
近くには、トヨタ自動車九州の工場があるほか、北九州空港や苅田港、高速道路のインターチェンジがあり、立地の良さが選ばれた理由のひとつだといいます。
■服部知事
「トヨタ自動車からは、交通の利便性の高さ、トヨタグループの既存工場へのアクセスがよい、こういった理由から、トヨタグループの電池生産拠点として適切であるとの評価をいただきました。」
新しい工場では航続距離や充電性能がすぐれた「次世代電池」が作られる予定で、2028年中に生産を開始するとしています。トヨタ自動車は兵庫県にも拠点を設ける計画で、投資額は合せておよそ2450億円にのぼります。
また、日産自動車もおよそ1500億円を投じて福岡県内に軽自動車向けのバッテリー工場を建設し、2028年中に生産を始める計画です。
服部知事は、県が進める脱炭素化などに向けた「グリーン成長プロジェクト」が大きく前進したとして、今後も企業の誘致を積極的に行っていくと話しました。