【変わる福岡空港】新しい立体駐車場がオープン 管制塔の建設・2本目の滑走路・国際線も改装へ
福岡空港国内線に新しい駐車場が16日、オープンしました。これからは複合施設の建設や滑走路の増設なども予定されています。将来の姿が少しずつ見えてきました。
福岡空港国内線に16日、新しい立体駐車場がオープンしました。6階建てだったこれまでの駐車場から9階建てになり、収容台数は2倍にあたる1617台に増えました。
新たな駐車場の狙いは、繁忙期の混雑の緩和です。
先週日曜日は車が列を作っていましたが、16日は目立った混雑もなく、スムーズに駐車していました。
■利用者
「きれいでエレベーターも前は2基だったのが4基あって、スペースもありそうでいいのでは。」
「月に2・3回は使っています。こっちに取引先があるので。10分、15分待ったりありました。フロア数は増えているので、ここが空いていますと、すいっと止められました。」
さらに駐車場のオープンに合わせて新たに設置されたのが、シェアサイクルサービスです。これまでは国内線の1か所だけでしたが、さらに国内線と国際線に1か所ずつ設置しました。
観光客に加え、地元住民の利便性向上が期待されています。
福岡空港が目指すのが、東アジアトップクラスの国際空港です。
■鬼丸ゆりか記者
「福岡空港国際線の近くでは現在、新しい管制塔が建設されています。」
新しい管制塔の建設が進められているのには理由があります。
滑走路が1本しかない福岡空港では、航空機の混雑や遅延が長年問題となっていて、2本目の滑走路をつくる工事が進められています。
滑走路が2本になると滑走路と駐機場を結ぶ誘導路も増えることから、より高い所から広範囲に指示を出す必要があります。
新しい管制塔はこれまで3倍の高さ94メートルで、ことし10月末に完成する予定です。
福岡空港が進めているのは滑走路の機能を強化することだけではありません。国際線ターミナルの改装も進められています。
現在のターミナルビルの北側を大幅に増築し、延べ床面積は現在の2倍近いおよそ13万6千平方メートルに拡大します。
出発や到着ロビーなどが広くなり、自動手荷物預け機の導入や、保安検査場を拡大するなどして待ち時間の短縮を図ります。
また、免税店エリアは博多織など福岡の文化が感じられるエリアになります。
国内線ターミナルではこれまでの駐車場が今後解体され、商業施設・ホテル・バスターミナルが一体となった複合施設が計画されています。完成は2026年度の予定です。
福岡空港では2022年度のおよそ1800万人の旅客数から、30年後には2倍の3500万人を目指しています。目指すのは飛行機に乗る人だけではなく、あらゆる人が集まる、街の一大拠点となった空港の姿です。
これから福岡空港は大きく変わっていくんですね。福岡空港の将来の姿について地図でまとめました。
こちらが16日、福岡空港国内線に新たにオープンした立体駐車場です。さらに、ことし10月末に完成するのは新しい管制塔です。
続いて、来年3月に国際線ターミナルが完成し、新しい滑走路の運用が始まります。
そして2026年度には福岡空港国内線の駐車場の跡地に商業施設・ホテル・バスターミナルが一体となった複合施設が完成する予定です。