【狙い】1日に20万食の「パックごはん」アイリスオーヤマが鳥栖工場で生産開始 九州各地のコメを海外へ 佐賀
家電事業などを手がけるアイリスオーヤマが、佐賀県の鳥栖工場で「パックごはん」の生産に乗り出しました。なぜ今、「パックごはん」なのでしょうか。その裏には、意外な場所での人気がありました。
9日、佐賀県鳥栖市のアイリスオーヤマ鳥栖工場には、山口知事に加え、鳥栖市長、そして、国の担当者、さらには、アイリスオーヤマの社長が集結しました。
山口知事の手には「パックごはん」。
■中村安里フィールドキャスター
「こちらではきょうから、パックごはんの生産が始まりました。次々と商品が出てきます。」
アイリスオーヤマは9日から、鳥栖工場でパックごはんの生産を開始しました。1日の生産量は20万食です。
もともと「非常食」として流通していた「パックごはん」ですが、最近では味のおいしさや共働きが増えたことなどに伴い、普段から消費する人が増えたということです。ただ今回、販売先として目を向けているのは国内だけではありません。
■アイリスオーヤマ・大山晃弘社長
「韓国、台湾、タイ、その他の東南アジア、北米、アメリカへの輸出を検討しています。」
見据えるのは、海外への輸出拡大です。その背景には、海外でのパックごはんの人気があります。
パックごはんなどの輸出は、日本食ブームに加え、最近の円安の影響もあって年々増加していて、その輸出額は2023年は2019年と比べて、およそ2倍に増加しています。
■中村フィールドキャスター
「倉庫にはたくさんのお米が並べられています。こちらは熊本産、こちらは福岡産など、九州のお米が多いです。」
使用する米は九州産が中心で、地元農家にとっても生産の後押しになります。日本の米を“パック”に入れて世界へ。国内の消費が低迷する中、海外での“コメ”人気を拡大するきっかけになるのでしょうか。