【完成】「薬不足解決の役割を」ジェネリック医薬品大手の沢井製薬「新工場」の竣工式 年間20億錠→2027年には35億錠に 福岡
ジェネリック医薬品メーカー大手の沢井製薬が、福岡県飯塚市に新たな工場を建設しました。「薬不足解決の役割を担いたい」としています。
■沢井製薬・木村元彦社長
「一日も早く多数の製品を世の中の皆さんにお届けし、患者様、医療関係者の皆様にお役に立てるように努力を重ねていく所存です。」
福岡県飯塚市の沢井製薬 第二九州工場では1日、「新固形剤棟」の竣工式が行われました。年間20億錠の薬を生産することができ、今後行う増築工事で、生産能力は2027年度には年間35億錠に達する計画です。
■奥村三枝記者
「薬を作るために原料や配合を管理する最新のシステムが導入されています。」
倉庫から出荷する工程をクレーンで自動化することで人員を削減し、在庫の出し入れ時間を半分以上短縮するなど、効率化を図っています。
厚生労働省によりますと、国内では一部薬品メーカーの不祥事による出荷制限や新型コロナの影響などで、3年以上、医薬品の供給不足が続いています。
沢井製薬では新工場の完成で、薬不足解決の役割を担いたいとしています。
一方、沢井製薬は品質を確認する試験で不正を行っていたことを2023年10月、明らかにしています。
■木村社長
「(システム管理で)できるだけ人を介在しない。何か誤操作があった場合に次のステップに進まない。記録を残し、正しい判断がなされたか見える化して進めていく。」
新工場では9月から薬の生産を始め、ことし12月から出荷を始める予定です。