まもなく迎えるゴールデンウイークですが、天候には恵まれないようです。新型コロナウイルスの5類移行後、初めてのゴールデンウイークということで、観光地では天気に“やきもき”していました。

■元木寛人フィールドキャスター
「間近で見ると、ものすごく迫力を感じますね。滝の流れる音が心地よく響いています。」

およそ24メートルの高さから白い糸のように流れる水が美しい、24日午前11時ごろの福岡県糸島市の「白糸の滝」です。

新型コロナウイルスの5類移行後、初めて迎えるゴールデンウイークに、多くの観光客の来場を期待していますが、心配していることがあります。

■白糸の滝 ふれあいの里・友岡秀文店長
「天気ですね。もう仕方がない部分なので、晴れてくれるように祈るばかりです。」

こちらは1時間ほど前、午前10時ごろの雨が上がったばかりの様子です。一面、霧がかかったようになっています。

ゴールデンウイーク期間中の福岡の天気は、晴れの日が少ない一方、1日の平均気温は平年よりも高くなる予想です。

■友岡店長
「年中、風がやむことがないので、気温が高い時は特に涼しい思いを味わっていただけるのではないかと思います。」

ゴールデンウイークに向けて、釣り堀や流しそうめんと準備を進める中、天気がどうなるのかとやきもきした様子です。

糸島市のこちらの店でも、天気を気にしていました。あまおうのジュレをふんだんに使ったかき氷が一番人気という『雪菓子 村上や』です。気温が高いことはシンプルにうれしいということですが。

■雪菓子 村上や・村上小梅さん
「ちょっと天気がGW前半のほうが崩れているので、そこは少し不安ではあります。（Q晴れか雨かでお客さんの入りは変わりますか？）変わりますね。（雨だと）100人くらい減ります。」

こちらは福岡県八女市の国指定の天然記念物、黒木の大藤です。ゴールデンウイークの前半、30日まで「八女黒木大藤まつり」を開催していますが、すでに枯れてしまったものもあります。

■八女市観光協会 黒木支部・井手口英輔事務局長
「例年でしたら、もうちょっときれいな状況ですが、ことし4・5日早く茶色っぽくなって、先のほうにちょっとは残っていますが。」

八女市観光協会によりますと、例年より早く枯れているのは、雨が多かったことが関係しているのではないかということです。

また、まつり期間中は駐車料金を取っていましたが、藤の状況を踏まえ、24日から無料に変更しました。

■井手口事務局長
「香りもまだまだ残っていますので、花自体も残っていますので、ぜひ祭りの期間、30日までたくさん来ていただけたらうれしいなと思います。」

ホテルの屋上にあるプールから見えるのは、博多駅です。アクセスも良く、リゾート気分も味わえるこちらのホテルでは、天候の影響はないというものの、円安の状況を受け、ゴールデンウイーク期間中は宿泊料金を値上げしました。

■都ホテル・飛田朋子さん
「円安の影響もあって、1～2割ほど上げている状態です。」

こちらの部屋は、去年のGW期間中の価格から4000円ほど値上げしました。ラグジュアリールームのツインは、1泊2人の素泊まりで3万8000円からです。

■飛田さん
「1週間前くらいになるとキャンセルが出始めるときではありますが、キャンセルが入っても次が埋まってくるような形で、非常に高い稼働をいただいています。」

ゴールデンウイークの期間中は、すでに予約でほぼ満室の状態です。要因となっているのは外国人観光客です。去年のGWのインバウンド客は全宿泊客のおよそ25パーセントでしたが、ことしは40パーセントに増えているといいます。

■飛田さん
「国内のお客様も、いまは海外を目指すよりは国内で過ごそうという人も多いみたいで、我々にとっては“追い風”になっています。」

福岡管区気象台はゴールデンウイークの期間中、平年より暑くなると予想していて、熱中症予防を呼びかけています。