最新グッズ・技術が一堂に 「普段使い」もポイント 九州最大級の「防災」展示会 福岡
梅雨入りを前に福岡市で、防災のための製品やサービスを集めた展示会が開かれています。九州最大級のこの展示会。災害に備える上で役立つ最先端のアイディアや技術が登場しています。
■元木寛人フィールドキャスター
「1人分の災害備蓄品をコンパクトに詰められる商品に、こちらは女性向けの衛生用品に特化した防災備蓄のセットなど、会場には防災に役立つ商品がずらりと並んでいます。」
福岡市のマリンメッセ福岡で6日から2日間にわたって開かれているのは「九州防災防犯対策エキスポ」です。初めて開かれ、44社が防災関連の製品やサービスを出展しています。
今回注目したのは“防災”と言いつつも、普段使いとしても活躍する商品です。
■元木フィールドキャスター
「スタイリッシュで座り心地の良いこちらのイス。緊急時には簡易トイレとしても利用することができます。」
災害発生時に大きな問題となるのがトイレです。カラフルでスタイリッシュであれば、“防災用”として備えておくだけではなく、普段から使えるアイテムの一つになりそうです。
そしてこちら、背負っているのは、ランドセルとして使うリュックなのですが。
■栄商会・吉澤隆 社長
「こちらは水難事故に遭ったときに、ライフジャケットに変身するランドセルです。」
■元木フィールドキャスター
「カバンを開いて首にかけて、これでもうライフジャケットになる、ということなんですね。」
ランドセルの留め具を外して首にかけることで、救命胴衣に変化します。
■吉澤社長
「災害はいつなんどき起きるか分からないので、日常でも非日常でも常に備えておくということが大事だということで開発しました。」
一方で、ライフラインが断絶されたときに役立ちそうなものもあります。
■前澤化成工業・長﨑寛人さん
「災害時に水道が止まってしまった時に使える、非常用の浄水装置です。普段飲めないような水を手動で、電気なしで飲料水に変えることができる装置です。」
ことしの元日に起きた能登半島地震では広い範囲で水道管が破損し、水の確保が大きな問題となりました。
この非常用浄水装置は川の水や雨水、さらに沼の水などから飲料水を作ることができ、操作もレバーを上下に動かすだけと簡単です。色の違いは一目瞭然です。
■元木フィールドキャスター
「いやな臭いは全く感じないです。」
東日本大震災をきっかけに生まれたというこの浄水器は現在、避難所用の備蓄として自治体などへの導入も進んでいるということです。
また、最近では防災食も長期保存ができるのはもちろん、味もおいしく進化しているといいます。
毎年のように大雨の被害に見舞われる九州地方。梅雨入り前のこの時期、いざというときのための備えが重要です。