春節の大型連休 福岡空港に観光客が続々 キャナルシティではキャンペーンも ただ中国本土からの予約には変化が 福岡
中華圏の旧正月「春節」の大型連休が10日から始まります。新型コロナの水際対策が緩和されてから初めてで、観光地では期待が高まっています。
■元木寛人フィールドキャスター
「上海や台湾からの便が到着して、スーツケースを持った人たちが続々と姿を見せています。」
9日午前、福岡空港の国際線ターミナルには、多くの台湾からの観光客の姿がありました。
■台湾からの家族を出迎え
「家族と一緒に旅行に行く。太宰府、熊本、長崎、(大分の)湯布院。とても楽しみ。(Q.何が食べたい?)いちご。」
■台湾からの客を担当 旅行会社のスタッフ
「18人(で旅行)。お正月しか来られない。」
10日から始まる中華圏の旧正月「春節」。中国では去年、コロナ禍で止まっていた日本への団体旅行が解禁されて、初めて迎えます。
ことしは延べ90億人が大移動する見通しです。
外国人観光客に人気の北九州市の小倉城では、香港からの観光客がバスから次々と降りてきました。7泊8日で福岡や長崎など九州を回ります。
■香港から
「(小倉城は)きれい。大きいです。歴史ある。 すし。ラーメン。」
小倉城の中では、中国と台湾の観光客が日本の文化に触れていました。
■天津から
「家族旅行・旧正月。日本の歴史が大好きだから。」
去年、小倉城に訪れたのは、2月の1か月間でおよそ3600人。そのうち中国人は450人にとどまっています。
しかし、ことしはすでに、来週の月曜日に中国からのクルーズ船の観光客およそ2000人が小倉城周辺に立ち寄る予定です。
■小倉城 番頭・田島松洋さん
「スタッフを用意してちゃんと対応していこうと思います。たくさんのお客様が小倉に来ていただけるのを楽しみにしています。」
商業施設の期待感も高まっています。
■元木キャスター
「外国人観光客の列ができています。スペシャルギフトプレゼントと、日本語ではなく英語や中国語で書かれています。」
福岡市博多区にあるキャナルシティ博多では、9日から外国人を対象にしたキャンペーンが始まりました。
1万円以上購入したレシートとパスポートを提示すると、飲食店で使えるクーポンなどがもらえます。
■ 香港から
「ガンダムを買いに。(キャンペーンは)プレゼントもあるし、うれしい。」
■キャナルシティ博多 広報担当・宮脇彩花さん
「(外国人観光客は)施設全体ではもう少しという感じ。店舗によっては戻ってきている。もう少し来てもらえるとうれしい。」
一時は「爆買い」が話題となった春節は、期待通りの結果になるのでしょうか。
■バスツアー客
「新年快楽(あけましておめでとうございます)!」
期待が高まるところですが、実は、中国からの観光客の動きに異変が起きています。
福岡市内のホテルに話を聞くと、「中国本土からの予約は少ない」とのことでした。
コロナ禍前は「爆買い」で中国から多くの人が訪れていたのに、どうして少ないのでしょう。
北京の旅行社によりますと、背景には「中国経済の低迷」があります。
海外旅行に手を出せない人が増え、かわりに中国国内の旅行に人気が集まっているということでした。