井関農機の熊本工場が来年で生産終了 空港や高速ICに近い土地の活用は検討中
大手農機メーカーの井関農機が、益城町にある熊本製造所での生産を来年いっぱいで終了すると発表しました。工場の閉鎖を含め、土地の活用については検討中としています。
井関農機の熊本製造所は、1975年から益城町にある約21.7ヘクタールの土地で、稲や麦の刈り取りや脱穀に使うコンバインなどを製造してきました。井関農機は、現在、国内外に製造拠点が4か所ありますが、生産の効率化を図るため、熊本製造所での生産を来年いっぱいで終了すると発表しました。再来年以降は、愛媛県松山市にある工場に生産設備を移すということです。
井関農機によりますと、熊本製造所で働く従業員約260人は、生産終了後、松山市の工場で雇用する計画で、希望者には再就職の支援などを行うということです。
生産終了に伴う土地の活用については、売却も含めて検討中としています。
TSMCの進出をきっかけに、周辺の自治体では半導体関連企業の進出が相次いでいて、工業用地の確保が課題となる中、この広大な土地がどうなるのか注目されます。